機動戦士ガンダム フラナガン・ブーン戦記 感想

新たに紡がれる「一年戦争」悲哀の戦記──。ジオン兵“フラナガン・ブーン”は敬愛するガルマ・ザビ大佐のもとで訓練に励むも、そんな矢先に“連邦の白い悪魔”ことガンダムが現れ……。アニメ『機動戦士ガンダム』の名エピソード「大西洋、血に染めて」（第28話）に登場したフラナガン・ブーンの目線で描く新たな一年戦争、開幕！

脚本：大野木寛/漫画：ジジ&ピンチ/原作：矢立肇・富野由悠季

01話 白い悪魔

まさかフラナガン・ブーン大尉主役の漫画が始まるとは思わなかった。

この名前でフラナガン機関と無関係なのすごいよね。

ナーガⅢとか赤い鯱って設定としては前々からあったらしくてにわかガノタっぷりを突き付けられてる。

「冗談じゃねえ…お前ら連邦のクソどもにわからせてやるよ…！　俺たちジオンも人間だということを…!!」

「コロニーの大地をおかまいなしに破壊するような連中がスペースノイドの代表面って…おかしいんだよ！」

79年頃なら棄民政策で宇宙に上げられた当事者もまだ存命か……と思ったらフラナガン・ブーンもまさかの地球生まれだったとは。

もしかして部下のキャリオカと比べてジオン訛りが強くないというアニメの描写を膨らませたんだろうか。

気さくで人当たりの良いガルマ様はそりゃ将兵に人気あるしシャアだって友人になる。

「おお ガルマ様か あの方はいいな 長男はダメだ」

眉なしギレンの何が駄目だっていうんですか！　ただ優生思想で虐殺者でヒトラーの尻尾ってだけなのに！

「私も含め我々ジオンの人間は本当の海を知らない…だが地球の7割は海だ 海を知らなければ地球を制することはできないだろう」

なお連邦は制海権の奪取を諦めて地上での戦いに専念する模様。

イセリナも可愛いな。

ラストホライズンの設定だとこのとき既に妊娠中なのがね……

ザク・マリンタイプでガィンガィンしてるシーンはちょっとギャグっぽいけど敬愛してる上官が敵と戦って戦死しているのに何も出来ない無力感はお辛い。

ガルマの敵討ちを誓うブーンと謀殺したシャア・アズナブルの絡みも気になる所。

草ァ！！！ pic.twitter.com/J1qNHSNVw0

— MS.BUSIDO (@MrsBUSIDO) May 26, 2023

#繋がらなくていいから俺の書いたSS読んでくれ

ガルマ「グフとか要らないんじゃないかな」シャア「えっ」
シャア「私もギャンが欲しいなぁ」ガルマ「えっ」
ララァ「大佐、私専用のザクレロが欲しいわ」シャア「えっ」

良ければ感想投げつけてくれると小躍りします

— MS.BUSIDO (@MrsBUSIDO) February 10, 2017

02話 イセリナ出撃す

まさか「イセリナ、恋のあと」にブーンも関わっていたとは……

負け戦だからといってそれがどうしたというのだ？

ドズルは理解してくれそうだけどギレンは「は？」ってなってそう。

ガウの尾翼を引き千切ってぶん投げるの、やっぱりスーパーロボットなんだよなぁ。

ガンキャノンがガウの砲撃で吹っ飛ぶシーン、なんかコミカルで好きなんだよね。

ビームジャベリンでガウを解体するおっちゃんが白い悪魔すぎる。お前も荒野をはしる死神の列に加えてやるって言ってんだよ。

アニメだとスルスルと歩きながらついでとばかりに尾翼をぶった切るのがシュールなんだけど、ビームをぶっ差したら漫画みたいになるよね。

ブーン視点だと上官もその恋人も部下も次々に喪ってお辛いんだけど、ブーンもまさか悪魔の胎内から現れる顔のないパイロットが15歳の少年とは思わないだろうな……

03話 赤い彗星（前編）

宇宙世紀0079年時点での認識ではMSといえばモノアイでデュアルアイのガンダムはそりゃ異形だよね。

等と思っていたら「坊やだからさ」直後のシャア登場。

「ブーン大尉 これはただの模擬戦ではないよ 亡き友ガルマに対する手向けだ…!!」

お前はこれどういう心境で言ってるんだ……？

ガルマの部下からの罵声を浴びる為にニューヤーク基地まで来た、まである。

04話 赤い彗星（後編）

ブーンを復讐に駆り立てるイセリナの方が悪魔だよな。

イセリナ本人というよりブーンの罪悪感が生み出した幻影って感じもするが。

「戦場で私情は命取りだ」

サイコフレームのデータを流したお前が言うかと思うが、まああの頃のシャアはアムロと決着がつけられるなら死んでもいいと考えてた部分もあるかもしれない。

「ガルマを失った悲しみで君はまだ盲目の中にいるのだよ」

（実は私も）と続いてもおかしくねえ。

シャアのザクⅡに電気系統のトラブルなんか起きてない事に気付いたっぽい整備士のウゾー・ル・フラッカの明日はどっちだ。