【ラムタラの射精】豪華血統のラムタラは日高を救う part3【5000万円】
- 2023/04/29
- 21:00
2010年
年始からのダート戦線では4歳でOPに昇格した5歳馬エルフィート(母父サクラユタカオー)が川崎記念、フェブラリーSを連勝。
海外ではサイサリスがサウジ3着、ドバイ5着と勝てないながらも日本馬の意地を見せる。
芝では昨年の皐月賞馬オオトリアリダーが大阪杯勝利。
ちなみにこのオオトリアリダー、主戦は柴田善臣なのだが皐月賞は田中勝春、大阪杯は中舘英二で勝ってたりする(朝日杯はちゃんと相談役)
桜花賞はキコエオオキミ(母父カツトップエース)が勝利し皐月賞はダービー馬テンマアテアーの全弟シンコータイホー(母父トウショウボーイ)が勝利。
どちらも所有するのは金子オーナー。流石の相馬眼
キコエオオキミの主戦である田面木騎手は春天でも7歳馬のアイシーネイビー(母父カツラノハイセイコ)を勝利に導くなど絶好調。
オークスはガイドシュゼット(母父ファバージ)が勝ったが1235着がラムタラ産駒で占められた(4着がアパパネ)
ダービーはホープフルS勝ち馬オオトリノーズマンが勝利し全兄サバンナスクウォーとの兄弟制覇。
阪急杯と高松宮記念も2着で今年もシルコレ街道驀進中だったフィートウィンドウだったが秋のスプリンターズSで復活勝利すると次走のマイルCSも勝って一気に短距離路線のトップに躍り出る。
秋華賞ワンツーのインパチェンス(ハイセイコー)もスリッパーズソロナ(母父ストームキャット)も吉田勝己氏が購入した馬。
日本競馬を牽引するホースマンは伊達ではない。
父サウスヴィグラス、母父ラムタラのシェアコピエはこの年ほぼ完璧な競馬。
牝馬ながら強豪渦巻くダート界に殴りこむ。
2歳戦。
朝日杯はディープインパクトとアテナフォームという三冠馬同士の仔であるサラシナカラーズが無敗で制覇。
競馬ファン「強い馬と強い馬をかけ合わせれば強い馬が出来るんだな」
生産者「それができれば苦労はしねェ!!!!」
ホープフルSはここまで無敗だったオルフェーヴルを抑えてチャドウォンが勝利。
ダービー馬テンマアテアー、皐月賞馬シンコータイホーの全弟である。
ダートではサイサリスの全弟のミヤコグリレットが全日本2歳優駿を勝利。
都大路昇竜氏にとっては初のGⅠ馬となった。
今年はこの2頭が種牡馬入り。
更にラムタラが新たな系統として認められる。
またシェアコピエの活躍もありラムタラはBMSランキングで2位まで上り詰める。
1位のサンデーサイレンスとは20億以上の差があったものの母父としての実績も出した事は日高の生産者にとって強い追い風となる。
この時代の日高の生産者の家にはどこもラムタラの写真が額縁に入れて飾られていたのは有名な話である。
懸念としては、直仔は走っても孫世代はいまいちという種牡馬あるあるからラムタラすら逃れられなかった事だが、ラムタラバブルで相当潤ったのでなんとかなるだろうと楽観的な空気が漂っていた。
なお生産者や有識者による血統分析ではこのような結果に。
2011年
フェブラリーSではシェアコピエがトランセンドとエスポワールシチーを纏めて差し切る。
シェアコピエは東海Sから始まりフェブラリーS、かしわ記念、帝王賞、日本テレビ盃、JBCレディスCLまで6連勝。
競馬ファン「ぼばを斤量-2kgで走らせるのはルールで禁止スよね」
東京大賞典こそ2着だったが1着はラムタラ産駒のアドマイヤマリヤであり、他にもエルフィートがJBCクラシックを勝っていたので日高の生産者はホクホク顔。
宝塚記念ではブエナビスタとサンドサベラが阪神JF以来のワンツー。
オークスはティージングシエル(母父サクラユタカオー)が勝利し秋華賞はオークス2着のクラッシーレガーズ(母父ラムタラ)が勝利。
そしてサラシナカラーズは父子で無敗三冠、加えた同一鞍上という空前絶後の記録を達成。
秋にはエアエジプシャンが重賞4連勝でジャパンカップ勝利。
2歳時に新潟2歳Sと京都2歳Sを勝ったもののクラシックや4歳上半期に至るまで振るわず、燃え尽きた早熟馬扱いされていたエジプシャンの復活にずっと追いかけていたファンは感涙。
更に有馬記念では昨年覇者のヴィクトワールピサや三冠馬のサラシナカラーズを完封する。
ちなみにこのエジプシャン、オークス馬ティージングシエルの全兄であり、加えて全妹のヘイキドラコーンが阪神JFを勝利。
ホープフルSを勝ったトーセンザイーテンは春古馬三冠馬ヘルシンキシート産駒。
父はディープインパクトなので現役時代は有馬記念で一緒に走った事がある。
競馬ファン「強い馬と強い馬をかけ合わせればry」
生産者「それができればry」
2012年
大阪杯をサラシナカラーズが快勝。
その後宝塚記念と有馬記念の両グランプリを制覇。ディープインパクトが競走馬だけでなく種牡馬としても超一流だったと改めて知らしめる。
桜花賞馬ガラブランチ(母父ニホンピロウイナー)
鞍上の田中健騎手は若干25歳でクラシック勝利。
オークスは2歳女王ヘイキドラコーンが勝利し、全姉のティージングシエルとのオークス姉妹制覇。
その後もエリ女を勝利(ちなみに3着がティージングシエル)
更に全妹のトーセンソーラーが牝馬ながらホープフルSを勝利。
牡馬クラシックでは昨年のホープフル勝ち馬トーセンザイーテンが二冠を達成。
秋には三冠を捨て凱旋門賞にチャレンジ。しかし馬場が合わず15着と惨敗。
この結果に大きな批判が巻き起こったが逆境の中で国内最強馬サラシナカラーズを下してジャパンCを勝利(なおさら菊花賞に向かうべきだったという声も強くなったが)
ヴィクトリアマイルでは8歳馬のシャワーメモリー(母父ファピアノ)が悲願のGⅠ勝利。
やはり一流の相馬眼を持つ金子オーナーのセイリュウ(シアトルスルー)が秋天を勝利。
アドマイヤマリヤが東京大賞典を連覇。
レッドアークやシェアコピエを彷彿とさせる女傑っぷり。
サウスヴィグラス産駒のエイダイカンパリー、2歳時に芝で使われた以外は無敗。ダート界に新星誕生か?
2013年
ダート界で猛威を振るっていたサウスヴィグラス産駒だったが遂に芝クラシックを勝利する馬も現れる。
オークスを勝ったのは新馬戦以降未勝利のタレントグリック(母父エーピーインディ)
しかしながら札幌2歳S、サウジアラビアロイヤルC、京成杯、クイーンC、フィリーズレビューで2着というシルバーコレクターであり複勝人気は高く穴党からの支持も厚かった。
オークスこそ距離が長く撃沈した桜花賞馬オーサムポシブリーだったが2000mの秋華賞では復活して二冠牝馬に。
クラシックでは苦汁を舐めていたトーセンソーラーがエリ女制覇。
ダートでは去年に引き続きエイダイカンパリ―が蹂躙。
産駒の活躍によりサウスヴィグラスの種付け料が高騰した事で代替の需要が生まれ、ダート馬にしては珍しく4歳で引退の運びに(他にもナムラタイタンが種牡馬入り)
2歳戦では母父ガリレオ、母母父グリーンデザートというバリバリの欧州血統のカバルリィウォンが阪神JF勝利。
「ラムタラってどんな血統でも活躍馬を出すなー」と生産地は半ば呆れた反応を見せた。
またオークス馬アボッツグランデ産駒のテンマテリオス(父チチカステナンゴ)が5戦5勝でホープフルS制覇。
2014年
高松宮記念では7歳の老兵ベターチェストが11回目のGⅠ挑戦で遂に勝利!
新馬戦の頃からコンビを組んでいた鞍上の田中博康騎手もこれがGⅠ初勝利。
近々引退も考えていた田中騎手にとっては嬉しい手向けとなった。
2月の3週にマジカルアヴェラ(母父タマモクロス)が京都記念を勝つと翌週には全兄のアドマイヤラグナスが小倉大賞典を勝利。
どちらもこれが重賞初勝利という珍事が発生。
フラワーCを8馬身差で圧勝したカバルリィウォンが桜花賞も快勝。
だがオークスはゴール前で失速して4着。
代わりに勝利したテンマキャンヴァス(母父フジキセキ)は1962年の桜花賞馬ケンホウの末裔という日本在来の牝系。
ダートではミヤココーラス(母父デインヒル)が牝馬ながらJDDを勝利。
最近はダートで調子が良い都大路氏なのであった。
NHKマイルを勝ったサローングウェークは日本最強牝馬とも名高いクリフジ(繁殖名:年藤)の末裔。
サローングウェークは更にアイビスサマーダッシュでカルストンライトオの記録を0.1秒更新。
その勢いでスプリンターズSを制すると中一週で秋華賞にも参戦して勝利するという縦横無尽の活躍。
次走のエリザベス女王杯も手中に収めるかと思われたが、ここまで重賞3勝ながらGⅠになると思うように力を発揮出来なかったクレイニアジャパン(ナリタトップロード)が戴冠。
2000mは短く2400mは長いという非常に癖のある牝馬に陣営は苦心させられたがその苦労が報われた瞬間であった。
秋。二冠馬のテンマテリオスは過去のトーセンザイーテンがそうであったように菊花賞を回避して海外遠征してWHCに参戦。
破れはしたものの日本競馬の進歩を如実に感じさせる結果に陣営は満足。
菊花賞では父テイエムオペラオー、母父ラムタラのメガフェップスが勝利。嘉藤貴行騎手はこれが初GⅠ。
王者不在のレースという声も囁かれたが着実に力を付けて栄冠を掴んだ姿にファンは喜んだ。
スコアレスレガーズ(母父エーピーインディ)は三冠レース全て2着という嬉しくない記録。
(ちなみに昨年のホープフルSも2着)
ダート界ではテンマジェイジェイやビンバシェニールといった父サウスヴィグラス、母父ラムタラの配合が大暴れ。
有馬記念をチチカステナンゴ産駒のテンマテリオスが勝利し、ホープフルSをウォーエンブレム産駒のエアキャプレラが勝利(なお母のジエチルアルアースは鹿毛)するという社台歓喜の年末。
ちなみにテンマテリオスの活躍もありラムタラがサンデーサイレンスを破ってBMSリーディングを獲得。社台だけでなく日高もWin-Winな結果に。
ブルードメアといえばこれだけラムタラ系が隆盛した事で海外に売却された繁殖牝馬もいたのだが、その中からも重賞馬が誕生。
アメリカではメランポディウム(父アンブライドルズソング)がデモワゼルS、欧州ではコンフェクションスカウト(父ガリレオ)がデビュタントS、香港のソウトアラート(父リダウツチョイス)がロックウェルSを勝利。
特に欧州のカラテオドリ(父マクフィ)はGⅠのクリテリウムドサンクルーを勝利。
前述のラムタラ系がトムフールと相性が良いという事実も合わさり、後にバックパサーの血を引くマクフィ購入の一因となる。
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