冬を越え、サクラ咲く瞬間を夢見て――。 ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム 感想
- 2023/09/11
- 06:30
漫画:保谷伸 脚本:文殊咲 原作:Cygames
数々の競走馬の名前と魂を受け継いだ「ウマ娘」が活躍する大人気クロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』!不屈のウマ娘「サクラローレル」を主人公に新たな伝説が始まる――。
第1話
一緒に見たい夢がある
(ユースフルアイズを聞きながら感想執筆)
ウマ娘
彼女たちは走るために生まれてきた
ときに数奇でときに輝かしい歴史をもつ別世界の名前とともに生まれ
その魂を受け継いで走る
それが彼女たちの運命
この世界に生きるウマ娘の未来のレース結果はまだ誰にもわからない
シリーズ定番のフレーズだけど浮世絵風なのは初めて。
まあ、ローレルはバリバリの欧州血統だけども。
シリウスシンボリが出走している凱旋門賞で大外一気、2分27秒7で勝った英国のウマ娘サンダンズブレイズ……男の踊り子さんでしたダンシングブレーヴか。
という事を後ろにいたのはベーリングやトリプティク姉貴?
ダンブレはご存知キングヘイローの父。
そのキングヘイローがBMSとして注目されているので日本競馬への影響力は計り知れない。創作も含めるとチクショー道のスティールソードの母父でもある。
日本に売却が決まった時に現地のメディアが批難した……というエピソードは実は明確なソースがないらしい。
逆にコマンダーインチーフやホワイトマズルもあっさり放出しているので……
まあ、生産者とファンで意識に乖離があってもおかしくないが。
表彰台で掲げているの、文太がフィールにお土産として所望していた……
あとこの世界だと胸甲騎兵のポジションはウマ娘がやるのか。世界史考察が捗るな。
ネットの感想でシリウスシンボリ贔屓のスタッフがいるんじゃないかって言ってる人がいたが、何故そう思ったのかよく分からん。
凱旋門を目指すなら触れるのは自然だしシングレの方は原作で対戦してるんだから出さない方が不自然だし。
チームアルケスの見習い(サブ)トレーナーの明石椿さんはフランスで修行を積んだ一見エリートっぽい経歴だけどドジっ子。
Qui ne risque rien n'a rien.
(挑戦なくして、得られるものなど何もない)
小島良太厩務員がモデルと思われる彼女がフランス語が喋れるって事はまさかフォワ賞のあのエピソードをやるのか!?
アルケスはコップ座アルファ星のAlkes。
被っちゃった二次創作ありそう。
ダービー馬のチヨちゃんに加えて最強スプリンターの委員長もいるっぽいので名門だな。
サブトレは複数いるっぽいからもしかしたら来るか? 横山典弘(仮)トレーナー……!
トレーナーは明石梧郎(境勝太郎+小島太?)
ローレルをチームに誘うのは許可できないと言ってたけど、多分既に検討して断念した感じだよね。
「私はブライアンちゃんのライバルになるウマ娘です!」
「サクラローレル 桜のように咲いてみせます いつか必ず絶対に!」
一見すると綺麗なお姉さん、キャラソンはスポ根、実態はヴィクトリー倶楽部のヤベー奴。ギラギラが足りてる。
成田山不動尊と成田空港にも反応するのはサイゲの悪ノリな気がしないでもない。成田山はナリタ冠の由来ではあるが。
ゲッターロボにも乗れそうなゴツい体のナリタブライアン。これは怪物。
観客が「前走からなんか変わったよな…」と言ってるのは原作だと京都3歳Sからトレードマークのシャドーロールを付けて弱点克服したからかな。
「ビワハヤヒデの妹」という世間のイメージを「ナリタブライアンの姉」に塗り替えるんだからすげーよ。
トレーナー? の後ろ姿はコミちゃんに似てたけど多分別人だよな。
恐らくサクラエイコウオーがモデルのヨシノプリヴェール、primevèreは桜草のフランス語、あるいは勝利するって意味のprevailも含んでるかも。
ヨシノはソメイヨシノから?
サクラ軍団なのに仮名なのってアプリに実装予定がある……?
逆に予定がないのに実名にしても角が立つから架空扱いとか?
原作のエイコウオーは気性難だったらしいけどウマ娘でトレーニングボイコットとかされるとちょっと印象下がるな。
モルニ賞でミエスクを倒したサクラレイコも出てこないかな。
凱旋門賞の舞台に立って頂点の景色を見たいと語るローレルだけど、これどういうオチにするんだろう。
ロンシャンに出発するタイミングで「俺達の戦いはこれからだ!」ENDが綺麗な気もするが……エルコンドルパサーに夢を託す流れもありか?
去年の凱旋門賞の結果次第ではタイトルホルダー(仮)と横山和生(仮)トレーナーの登場もあり得たが。
各メディア主人公の1話。
アニメ1期の主人公であるスペシャルウィークが出遅れながらも上がり3Fで好タイムを叩き出して2着。
2期のトウカイテイオーが無敗で二冠。
シンデレラグレイのオグリキャップはカサマツに収まりきらない非凡な才能を披露した事と比べると走りきる事さえ出来なかったローレルはドン底からのスタートだな。
更に怪我らしい怪我をしなかったスぺ、有馬で復活したテイオー、オグリと比べるとローレルは……
一緒に世界の頂点を目指そうと夢見た椿のメンタルは大丈夫……?
追記
アプリ版でも脚部不安か……
『Tout vient à point à qui sait attendre』
固有スキルが散々Fateのローアイアスと言われてるけど、まあロー・アイアス(熾天覆う七つの円環)だよね。
【TVCMシリーズ「Glories」公開!】
— ウマ娘プロジェクト公式アカウント (@uma_musu) April 10, 2023
それは、あの春に栄光を掴んだ彼女たちの物語。
第1弾は【サクラローレル】篇
「春爛漫、サクラ満開」
諦めず何度でも立ち上がってきた彼女の渾身の走りと
福原直英さんの実況にご注目ください!https://t.co/uvU25ZoZEQ#ウマ娘 #ゲームウマ娘 pic.twitter.com/1tpGxS5MSZ
第2話「ガラスの脚」
「私なら絶対叶えられますから!」
チーム入りを断られても前向きなローレルは立派。
でも結構ダメージを受けてそうなので、先走ってしまった椿ちゃんェ……となってしまう。
ウマ娘の世界観だとジュニア級になるのには年齢とか関係ないから実は前トレーナーがいたんじゃないかって考察もあるが、深く考えない方がよさそう。
回想シーンにバクシンオーいたな。
🌸二度とその夢は語らせねぇ…!!
ブライアンガチ勢がどんどん出てくる。
仮名なのはサクラエイコウオーとサクラスーパーオーが合体してるからって説は「なるほどなー」と思った。
しかし、チーム入りを断る理由が脚部不安だとすると模擬レースしたからどうだってなるが……え、次回から隔週!?
第3話「レースプランニング」
チヨちゃん、本日の格言
「にんじんはアスファルトをも貫く」
ヨシノ→椿への激重感情を察知。
でも(…あんな マジな椿は初めて見た)それはサブトレとして良いのか……?
あと模擬レースを模擬戦と勘違いしてない?
抜群のスピードに裏打ちされた先行力で他のウマ娘のペースを乱して乱して粘りこむのがヨシノの戦略。クリークやマックイーンに近いかな?
自分のスタイルを確立しててもGⅠでは通用しないのが厳しい世界。
マイルCSまで序盤のレースプランニングを立ててなかったのに勝てたオグリは怪物を越えた怪物。
模擬レースをやる理由がヨシノを納得させる為でそれにぶっつけ本番のリスクをローレルに負わせる展開はちょっと引っかかる。流れ的にはヨシノに勝ってチームに加入なんだろうけど。
っていうか模擬レースって前話ではヨシノから提案していたような……
第4話「3ハロン」
模擬レースって翌日だと思ってたら日数が空いてたのか。
ローレルの怪我の理由は極端なチェンジオブペース。
時速60キロとか出せるウマ娘が短時間で加速や減速を繰り返したら、そりゃ脚への負担も尋常じゃねえだろうな。
今までローレルが気付いてなかった事を踏まえるとトレーナーがついていないウマ娘ってハンデがでけえな……
一応未デビューのウマ娘にも教官がいるっぽいけど、恐らく一度に大勢の面倒を見ないといけないだろうしな。
マッチレースなら自分のペースで行けるけど最大18人で行われるレースでもバ群に飲まれず自分のレースが出来るかが今後の課題だろうか。
でもこういうレース勘って実戦じゃないと磨けそうにないから、その為にはある程度の負担は覚悟しなきゃならないのが辛いね。
レースを走るのはウマ娘です
我々はどこまでいってもウマ娘にはなれない
努力なんて当然ですよ
トレーナーの言葉が重い。ウマ娘のレースは勝者より敗者の方が圧倒的に多い過酷な世界だし。
現実のアスリートの指導者も同じような重責を抱えてるんだろうな。
ミラ子のストーリーだと諦めても大学進学などのサポートが手厚そうだったけど、走るのが好きなウマ娘にとってはどこまで救いになるか。
第5話「貴方のおかげで」
ローレルのこの後の戦績を考えるとこの時点では勝てないのは妥当かな。
「だからこそ口先だけにならないように気張れよ椿」
状況は全然違うけどスキルヴィングの後にお父さんの言葉は重い。
しかしまあ、別にチーム入りを賭けてたレースでもなんでもなかった訳だけどお父さんが考えを改めてなかったら椿はどうしてたんだろう。
第6話「祝勝会」
15戦8勝、最初のGⅠ勝利でヤマニンゼファーやニシノフラワーがいるって事は1993年か。スプリンターズSが12月開催だった頃だね。
……スプリンターズSに出た後で連闘で有馬記念に出走した原作のダイタクヘリオス陣営は頭おかしいよ……
ゼファーやフラワーが見られたのは嬉しいが、やっぱり勝負服は作画カロリー高いな。
ゼファーはここで勝ってたら3階級制覇だったんだが。高松宮記念がスプリントだったなら……
ってか1993年ってあれじゃん。
1986年のダイナガリバー、メジロラモーヌ
1999年のエルコンドルパサー、スペシャルウィーク、グラスワンダー
等と並んで賛否両論を呼んだ年度代表馬論争の年か。秋天、安田勝ちのゼファーではなく菊花賞だけのビワハヤヒデが選ばれた。
鼻眼鏡を付けてるヨシノは一体……
その後宇宙猫になったりマスコット化が進む。
konozamaだよ。
いやまあ、トラック一台分のニンジンを翌日に届けてくれるだけでも相当頑張ってると思うけど。
諦めずにニンジンを探して、それをバクちゃんに褒めてもらうシーンは良かったと思う反面、誰にも言わずに自分一人で探してる辺り、まだチームに馴染めてない感じもする。
ネットで祝勝会がBBQだったのはモランボンが元ネタじゃないかと言われててなるほどなー。
第7話「メイクデビュー」
(みんなが怪我なく元気に過ごせますように!)
時系列的に恐らくチヨちゃんは怪我で引退済みな事を踏まえるとお辛い。
推しが末永く走れますように
この絵馬デジたんだろ。
パワフルラビット、史実で13番で3番人気だったのはアロットオブギフト(父シャーディー、母父シャーリーハイツ)だな。
牝馬だけどラビットの方も右側に耳飾りがある。
鞍上はいつもウイポでお世話になってる田面木博騎手。
アプリ……モブロック……う、頭が……
親父さんの言ったデビュー戦が大切な理由、個人的には成功体験の有無かなと推測。
今後の競技人生を決めるといっても過言ではない大切なレースな理由を聞かれて「勝てば即クラス昇格、負ければ未勝利戦」は0点もしょうがないかなって(椿がサブトレになってそれなりの期間が経過してる筈だろうに教えてない梧郎サイドもそれはそれで問題だけど)
未熟なトレーナーとウマ娘の二人三脚はこのシリーズの醍醐味かもしれないけど、ローレルみたいな爆弾を抱えたウマ娘だとちょっと気になってしまうな。
第8話「不屈の精神」
パワフルラビット、いつの間にか沈んでて駄目だった。
テイエムオペラオー、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、ドゥラメンテ、アーモンドアイといった名立たる名馬も新馬戦は落としてるしね(ブエナは面子がヤバすぎるってのもあるが)
それこそナリタブライアンだってそう。
騎手が乗ってる現実の競走馬でもそうなんだからレースに慣れてないウマ娘が実力を発揮しきれなくてもやむなし。
そこからどう立ち上がるのか、ウマ娘の精神力と支えるトレーナーの力量が試される。
親父さん、ベテラントレーナーらしく造詣が深いが、今まで教えてなかったの……? というのが頭をよぎらなくもない。
同期のヨシノが既にデビュー戦で負けてる筈だが……
アルデバラン
ハダル
1等星由来のチーム名も結構埋まってきたね。
ナリブ担当の阿武隈紗季、大久保正陽師がモデルだろうか。
第9話「二人三脚」
今までは精神面でもローレルの方が椿より成熟しててアンバランスな面があったけど、今回は椿が上手くフォローしててパートナー感が出てたね。
ただ……途中まで連闘で折り返しの新馬戦に出た件には触れずに行くのかな? と思ってたら触れちゃうの!?
ここはしれっと流した方が良かったんじゃないかな……絶対突っ込む読者が出てくるよ……
ローレルが持ってた月刊トゥインクルに乙名氏女史の名前がちらっと出てきたな。
マツブリジャンテ→エスシーフォスター
ハヤテエイコウ→ハイヴルーラ
第10話「未勝利ウマ娘」
同期のエモいストーリーと同時にローレルの掘り下げ。
こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」
史実との絡め方が上手いってか、ローレルの初勝利時の2着にデビューが遅いけど重賞を勝った全兄がいるという原作者のストーリーテリングが神懸ってるぜ。
シュガーネイション、ちゃんと未勝利を突破してるから偉いよ。
史実ローレルも飯食うの速かったらしいね。
野菜大盛りは野菜嫌いなブライアンとは対照的。
姉貴の娘に野菜食わなくても大丈夫だと吹き込んでハヤヒデとトレーナーに怒られるぶーちゃん概念好き。
ちらっと登場したセイちゃんも可愛い。
日経新春杯でメジロパーマーを破ったモンシュシュクレ→ムッシュシェクル
その妹のシュガーネイション→シクレノンヴォルク
皐月賞3着のシュガーセーフティ→シクレノンシェリフ
キレタナイフ→ジャックナイフ
ダイナシュガーが名牝すぎる。
太眉は保谷先生の趣味なんだろうか。
第11話「勝者はひとり」
エエヤン(次走毎日王冠)
疲労でグチャグチャになってるシュガーちゃんの表情、良いねぇ。
ウイポで今やってる企画が終わったら次はシクレノンヴォルクを再現してみようかな。
勝者はひとり。フラワーパークのCMが大好きなんだよね。
ダートはバ場状態が悪いほどタイムが速くなる。
良馬場の東京大賞典でレコードを叩き出したスマートファルコンのヤバさよ。
第12話「楽しく自分らしく」
高低差200mの坂?(空目)
オグリもそうだったけど脚に爆弾を抱えた娘が全力で走れて楽しい! ってなってるの良いよね。
汗でぐしゃぐしゃになっても必死の形相で頑張る女の子からしか摂取出来ない栄養素がある。
前も書いたけどシクレノンヴォルクというマイナーな競走馬の話をここまでドラマチックに仕上げた関係者の手腕に脱帽。
あ、ちなみにウイポは84年まで来た。
でもインリアリティやノーザンテーストの親系統確立を試みてるからもうちょっとかかるかも。
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