赤髪が導く“終焉” ONE PIECE FILM RED 簡易感想
- 2023/03/10
- 20:15
世界で最も愛されている歌手、ウタ。素性を隠したまま発信するその歌声は“別次元”と評されていた。そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味、ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。物語は、彼女が“シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出す―。「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。
アマプラに来たので改めて視聴。
音響なんかは劇場で見るべきだけど気になるシーンをすぐに見返せるのはネット配信の利点。「I beg you」を聞きつつ感想執筆。
本物ゴードン「今この瞬間よりロジャーが否定した私の新時代が幕を上げるのだ!」
ルフィ「そんなの新時代じゃねえ!」
の掛け合いは興奮したね。
罪のない人の命や幸せを踏み躙ってしまったから贖罪したいけど空回った挙句に死ぬヒロインを国民的アニメに出していいのかよ。いやまあ、実にオダセン聖×谷口らしい展開だけど、興行収入的にライト層も大勢劇場に足を運んでたんだろうな。
一般市民にとって大海賊時代ってクソっスね。忌憚のない意見ってやつっす。
世界の歌姫と5番目の皇帝が抱き合ってる場面で何人のガチ恋勢の脳が破壊されたのやら。
ハンコック「急に生えてきた忌わしき過去…!!! 生まれて初めて見る゛幼馴染゛も恐怖の塊でしかなかった」
「あれだけ赤髪海賊団が好きだったのに」のシーンでデカい肉を丸呑みしてるのを見るとチキンレースの時は露骨に手を抜いてたのが分かって「ルフィお前……」ってなる。
「ねえルフィ。海賊やめなよ」と言われても反論せずに「俺サニー号に帰って寝るよ」だしその後も「戦う理由がねえ」だし、相当ウタに重い感情を向けてるよね。
まあ、エースを喪ってるしな。
「他にも海賊が隠れていたのか」はゾクっとする。
まず最初にナミを狙ったのはそういう事なんすかね?
「死ぬってなに? 大切なのは体より心じゃないの? 新時代はみんな一緒に心で生き続けるものなんだよ」
カギ爪の男やシャルルみたいな事を言いやがって。
でもその後の紅白歌合戦とかで実際にウタの言った通りになってるのがなんとも言えない顔になる。
ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)
ゴムゴムの暴風雨(ストーム)
ゴムゴムの戦斧(オノ)
ロビン、ビビ、ナミを救った技なのがいいよね……よくねーよ!
(ロビンの時はゴムゴムのJET銃乱打(ジェットガトリング)だったけど)
追記
最後のやつはゴムゴムの火山らしいね。
「当てる気もないくせに」や現実でルフィを撫でる仕草が湿度高すぎだよ。
この時のナイフが子供時代のルフィが度胸試しに使ってたやつと同じなのが細かい。
ルフィはワライダケ、ウタはネズキノコ。
追い詰められるとクスリキノコに頼る幼馴染。そんな所は似なくていいから……
全世界の7割に含まれない中にはウタの計画に同調してくれる人も大勢いたと思われ。
あのライブ会場に行けるって事はある程度生活に余裕のある証拠だから……
夢の中では怪我もすぐに治せるのに現実では無力なの、最高に尊厳破壊してる。
ロジャーやレイリーが自分を拾って育ててくれたようにウタを育てようとしたシャンクスとか船医のマゲ・スキッパホンゴウさんも尊厳破壊されてる。
もちろん義兄のエースに続いてウタも助けられなかったルフィも。全方位曇らせアニメ。
でもシャンクスが無表情で殴られるシーンは笑っちゃうだろ。
「でた負け惜しみ」の辺りから「なんで、みんな幸せになれないのさあ!?」となる。
「いつの間にかルフィの方が背が高くなってたんだね」
テレビ放送の方でルフィとウタの最初の勝負が身長対決だと明かされた時は情緒が滅茶苦茶になったよ。
「いつかきっと、これがもっと似合う男になるんだぞ」からの「海賊王に俺はなる!」が重すぎる。
ゴードン、エアプゴードンみたいな事をしてウタが救われるなら喜んでやっただろうな。
ゴードン「現実なんだ!!! アッチが夢だったんだ!! よかっ…」
「新時代」「風のゆくえ」「私は最強」「逆光」「ウタカタララバイ」「Tot Musica」「世界のつづき」
どれも良い曲だけどAdoの歌唱力を当てにして無茶振りしてるパートも多い。
「やーっと気付いたかバカ息子」
ヤソップとウソップの共闘は熱い反面、(でもこいつ妻子が苦しんでる時に他人の子供と家族ごっこしてたんだよな)という想いが頭をよぎる。
「音声が切れません!」
ポチポチルッチは公開当初からネタにされたし今後も変わらないだろうな。
五老星の反応的にシャンクスが天竜人なのはほぼ確定的だけど、そういえば実はバギーの方が天竜人(フィガーランド家)じゃないかって考察もあるな。
それまではウタにメロリンしてたのにルフィの幼馴染と知った途端平静になるサンジ好き。
「ウタちゃんを一人にさせんな」とかも最高だよな。プリンに続いてブリュレもオトしてたのは笑うけど。
「ここはコックにとって天国だな」の辺りで食材の中にネズキノコが紛れ込んでたの、自分を止めてほしいウタの無意識の発露って考察はお辛いぜ。
劇場版公開当時は「ロッキーポート事件の英雄のコビー大佐だ!(なんだよロッキーポート事件って……)」ってノリだったな。今でも詳細は不明だけど。
オーブンお兄ちゃんの「上手くいった事があるから記録として残したんだろ」からインテリジェンスを感じる。
その後の「行かせてやれ!」も格好良いし、やっぱり敵幹部にしっかりした「格」があると作品に深みが出る。
あと、ゴードンがトットムジカの楽譜を処分してなかった事が非難されるけど、この感じだと多分捨てたり燃やしても戻ってくるタイプなんだろうな。
エンディングのマキノさんはウタが死んだ事を知らないの悲しすぎるだろ。
スタッフの中にブルーノの熱烈なファンが紛れ込んでいるのは疑うまでもない。
面識はない筈なのに頑張ってくれたロックスターは良い奴だよ。
クライマックスで旗を燃やした制裁でボコられたバルトロメオが棺に入れられるシーンは泣いた。
じゃあ俺ハーメルンやpixivに帰って幸せなルフィウタを探すから。
ウタがルフィの旅立ちに同行していたIFの場合、同じ夢を持った幼馴染を見て湿度が高くなるゾロ概念好き。
エレジア関連の悲劇がないのにウタがやたらメンヘラ、ヤンデレっぽい二次は嫌い。
ネタに振り切ってルフィが他の女と話してるとすぐに
ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ
ᛗᛁᛖ ᚾᛖᚷ ᛟᚾ ᚷᛁᛖᚲ ᚷᛁᛖᚲ
ᚾᚨᚺ ᛈᚺᚨᛋ ᛏᛖᛉᛉᛖ ᛚᚨᚺ
するウタはそこまで嫌いじゃない。
トットムジカがパンダのマスコットになってる作品もあるんだからネットの海は広大だぜ。
原作・総合プロデューサー:尾田栄一郎(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:谷口悟朗
脚本:黒岩勉
音楽:中田ヤスタカ
キャラクターデザイン・総作画監督:佐藤雅将
美術監督・美術設定:加藤浩
色彩設計:横山さよ子
CGディレクター:川崎健太郎
撮影監督:江間常高
製作担当:吉田智哉
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