「プーイプイプイプイ」 ハクタイユー(偽)系で往く白毛馬挑戦録 第19回
- 2022/11/01
- 16:00
2005年
九郎「うーん、この。父親を彷彿とさせるアイドルホースっぷり」
ダートの方と比べるといささか格は落ちるがケイパブルブラッドがペガサスワールドカップターフを勝利。
その後もGⅠを4勝。二冠馬に恥じない戦績を叩き出す。
GⅠで惜敗続きだったホリゾントが悲願の勝利。
プロタゴニストの血統が孫世代でも活力を失わなかった事に九郎は安堵。
皐月賞の目玉は共に無敗でトライアルを勝ち上がるきたストレンジワールドとディープインパクト。
何の因果か枠は隣同士。
結果は3馬身差でディープインパクトが快勝。続くダービーも4馬身差。
3着以下を引き離しているので生まれた時代が悪かったという他ない。
また一方で武豊と河島千歳、騎手の差が出たという辛辣な意見も見受けられた。
一
着
至
上
主
義
九郎「あああああああ! ああああああああああ!」
綿兜「何もしてないのに壊れた……」
イントラムロスがオグリキャップに負けた時。
プロタゴニストがトウカイテイオーに負けた時。
リードアクターがスペシャルウィークに負けた時。
レタルセタがBCクラシックで負けた時。
それらの時と同じくらい悔しがり九郎は発狂した。
三冠馬が生まれると性格の悪い競馬ファンは「同期が弱かっただけ」と言ったりするがディープインパクトの場合は二番手のストレンジワールドがイングリッシュチャンネルや古馬と渡り合った事で世代の強さを証明。
彼自身も根強いファンを獲得する。
それはそうと
九郎「右を向けば無敗三冠馬、左を向けば3歳BC王者。ストレンジワールドも大変な世代に生まれちまったな」
綿兜(まあ、他の陣営はそこにストレンジワールドを加えてるでしょうが)
同期のリメインミリアドはオープンに昇格。
来年、重賞勝利を狙う。
一方の古馬路線。
秋古馬三冠馬オグリキャップ産駒のセンテレオコロナが春古馬三冠を達成。
???「私の息子が強すぎるんだが?」
???「俺の孫なんだよなぁ」
センテレオコロナは秋になっても大暴れ。スピードとスタミナを兼ね備えた証である春秋天皇賞制覇。
ここまで中央GⅠを4連勝。古馬王道完全制覇が現実味を帯びてきた事で日に日に九郎のテンションは急上昇。
そして迎えたジャパンカップ。
観客の注目はなんといってもセンテレオコロナとディープインパクトの新旧無敗三冠馬同士の戦い。人気も伯仲しどちらが勝ってもおかしくないレースだったが──
勝利を奪う義賊が如く。
九郎「ゼンノ……ロブロイ?」
3番人気ながらここまでセンテレオコロナには全戦全敗。内心で既に格付けは完了したと考えていた相手に破れた事で九郎はしばし放心した。
綿兜「……ケイパブルブラッドが復調したように同期のゼンノロブロイも決して侮るべきではありませんでしたね」
そして迎えた有馬記念。
センテレオコロナと同期の三冠牝馬であるパイカラカムイフムだったがヴィクトリアマイルを勝利するもののそれ以外は敗北。
尻切れトンボな競走生活となってしまった。
2歳戦ではライジングサンが朝日杯勝利。
サンライザーにとっても初めてのGⅠ馬となった。
センテレオコロナが2年連続で年度代表馬に選出。
またカルティエ賞ではタップダンスシチーが年度代表馬に。
9戦7勝。負けたレースも凱旋門賞2着、BCターフ3着というほぼ完璧な戦績であった。
今年は二冠馬、三冠馬、三冠牝馬といった豪華な面子がターフを去る事に。
長らく陣営の主戦騎手を務めた大塚栄三郎騎手が引退。
1500近い勝利に複数の海外GⅠを獲得し、まさに日本を代表する騎手と言える。
九郎としてもセンテレオコロナで最高の手向けを贈る事が出来た。
今年は他牧場でも独オークス馬が誕生。
九郎「死してなおリーディングを守り続けるサンデーは本当半端ないぜ」
綿兜「ディープは来年も現役続行らしいのでまだまだSS旋風は続きそうですね」
九郎「イントラムロスとマッツィーニがワンツー!」
今年はユーフォルビア期待の産駒が入厩。
九郎「これは牝馬三冠は貰っちゃったかな。常識破りの女帝や緋色の女王でも現れない限り……!」
競走成績
・ケイパブルブラッド
トロピカルターフS 3着
ペガサスワールドCT 1着
タンクレッドS 1着
クイーンエリザベスS 1着
ディキシーS 3着
マンハッタンS 1着
ボーリンググリーンS 1着
ソードダンサーS 1着
ジョーハーシュターフCS 4着
BCターフ 2着
・センテレオコロナ
中山記念 1着
大阪杯 1着
天皇賞(春) 1着
宝塚記念 1着
バーナードバルークH 1着
カナディアン国際S 1着
天皇賞(秋) 1着
ジャパンC 2着
有馬記念 1着
・パイカラカムイフム
マクトゥームチャレンジR3 3着
ドバイターフ 3着
ヴィクトリアマイル 1着
安田記念 2着
デルマーH 6着
・ホリゾント
東海S 1着
フェブラリーS 1着
マーチS 1着
C.ウィッティンガムS 3着
WRターフクラシックS 3着
サンディエゴH 9着
ホイットニーS 12着
南部杯 4着
みやこS 1着
チャンピオンズC 10着
東京大賞典 5着
・サグレス
中山金杯 1着
京都記念 5着
ダービー卿CT 1着
新潟大賞典 3着
七夕賞 1着
小倉記念 3着
新潟記念 1着
コーフィールドC 3着
コックスプレート 7着
・ストレンジワールド
共同通信杯 1着
スプリングS 1着
皐月賞 2着
日本ダービー 2着
ベルモントダービー 1着
サラトガダービー 2着
京都大賞典 2着
菊花賞 2着
有馬記念 6着
・リメインミリアド
クロッカスS 1着
若葉S 1着
京都新聞杯 2着
ユニコーンS 6着
レパードS 12着
アンドロメダS 1着
・ライジングサン
新馬戦 1着
アスター賞 1着
アイビーS 1着
東スポ杯2歳S 3着
朝日杯 1着
ウイポ
Winning Post 9 2022
ウイニングポスト9
WP9 2022
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