「嫁の母じゃないのか！」 義母AVを購入した男性、景品表示法違反でメーカーを訴える

アダルトビデオメーカーGREAT KINGOKUが発売した「義母の誘惑～お義母さん、僕にもっといいことしてください～」というAVについて購入した男性が景品表示法違反で訴えた裁判の公判が開かれた。

男性は約三週間前にこの商品をインターネットのオークションサイトで一万七千円で落札。

男性は妻の母との性的関係を描いたビデオだと考えていたが実際は父の後妻である義理の母と息子との関係を描いたものだった。

オークションサイトにはサンプル画像はなく、紹介文でも「義母役の女優の湯上がり姿など、なかなか見れないシーンも満載です。（中略）もちろん、義母モノ好きの方にも満足してもらえる作品となっております。」と男優と女優の関係性には触れていなかった。

男性は精神的な苦痛を受けたとして同社とオークション出品者に計7500万円の損害賠償を求める訴えを起こした。

裁判前、男性は報道陣の取材に対して「このタイトルを読めば普通は嫁の母だと思うだろう。しかし実際は「父が再婚した新しい母は美人で優しいが、何かと理由をつけて僕に触れようとしてくる……」といった内容。これは悪質な詐欺だ」とコメント。

一方のGREAT KINGOKU側は「裁判の結果を確認した上で、対応を検討する」とコメントするにとどまり、出品者も「タイトル通りの内容であり、虚偽の表示は一切ない」と主張していた。

裁判では消費者庁の委託を受けた裁判官らが内容を視聴し景品表示法に違反するかどうかを判断した。その結果、「「義母」という単語に複数種類の意味があり、同タイトルの作品においてもそのように解釈される可能性があることは否定できない」として男性の請求を認め、GREAT KINGOKUに対して景品表示法第4条1項2号の規定に基づき、謝罪広告を出すように命じると共に、出品者に対しては同法第5条の6規定により、景品表示法に関する指導を行った。

また双方に300万円の損害賠償を命じる判決が下された。

この結果を受けGREAT KINGOKU広報担当者は「本タイトルについては、弊社の認識不足により、お客様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とコメントした。

男性は妻に「こんなものを見ちゃダメよ！　私以外の女性に興味を持つなんて許さないんだから！」と激怒されたという。

出品者は「今回の件に関しては大変遺憾であり、今後このようなことが無いよう努力したいと思います」と謝罪。

なお、この裁判はネットでも大きな話題となり「このタイトルは俺でも間違える」「女優の年齢を考えると妻の母役は無理があるだろ」「俺は義母×息子より父×娘の方が抜ける」「義父と息子の方が良かったなぁ」「この監督は毎回コスプレAV撮ってんのか？」などと様々なコメントが寄せられていた。

【補足】

GREAT KINGOKUは今年3月にも「義母と息子の寝取られセックス～夜這いに来た義理のお母さんに童貞を奪われた僕は、そのまま中出しまでしてしまいました～」というタイトルのアダルトビデオを発売。これについても訴訟問題に発展している。

この作品は紹介文では「義理の母と息子」というシチュエーションではあるものの、実際には同性愛者の父親の恋人（男）とのセックスであり、購入者から「ゲイカップルのセックスモノならまだしも、息子を襲う意味が分からない」「同性愛モノを売りたいがためにわざと間違っているような紹介文にしたのではないか」という批判が相次ぎ自主回収騒ぎとなった。

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