【悲報】グレムリンさん、エアコンを故障させた結果熱中症で緊急搬送されてしまう……

グレムリンといえば機械を故障させる悪戯好きな妖精だが近年、猛暑日になると彼等が救急車で病院に担ぎ込まれるケースが多発するという。原因は彼等がエアコンや扇風機などの冷房機器を故障させた事による脱水症状や熱中症だというからなんともお間抜けな話だ。

妖精や幻獣を専門に扱う新宿の医療法人「天馬会」によると「多い時は一日に二百匹以上も運び込まれてくる」「空調業者にはグレムリンの被害は想定されていない」と話す。

この一件について「帝都工科大学メディア学部・メディアデザイン学科」の王田彦五郎准教授に話を伺った。

「妖精というのは大衆のイメージに縛られやすいです。エアコンを壊して部屋の温度を上げるという行為が危険だと判断出来る知性があってもやってしまう。これはある種の刷り込み効果であり、グレムリンとはそうした生き物であると言わざるを得ません」

そう語る王田准教授によると、妖精達がエアコンなどを故障させてしまうのは単に悪戯心が原因ではないという。「グレムリンに機械を故障させるなと言うのは鳥に飛ぶな、魚に泳ぐな、転売ヤーに買い占めるな、と注意するみたいなものです。それこそナンセンスです」

グレムリンはそういう生態なのだと語る王田准教授だが「妖精学の父」と呼ばれる英国のギルバート・H・ハンソン博士はグレムリンに対してこんな風に語っているそうだ。

「彼らはとても賢いが、それは自分の種族のためではなく人間のために働くため。人間の信仰によって彼らは成り立っているから」

「つまり人間が彼らの存在意義であり全てでもあるんですね。機械を故障させるという行為も元は人間の責任転嫁から生まれたものであり、それを悪いことだと指摘するのもまた人間側のエゴイズムなのです」と王田准教授。

そんなグレムリンの愛らしさは、SNSでは日々話題になっているようで「可愛い！」といった好意的な声も多い。

またあるユーザーからはこんなエピソードが寄せられている。

「うちの子がネトゲ依存症で困っていたらグレムリンがパソコンに侵入してきて『お前の親御さんに怒られるぞ』って言ってくれたんです。そしたらピタッとやめました。やっぱり妖精はすごいですね。本当に感謝してます」

このように愛される存在として注目を集めつつあるようだが一方でネット上ではグレムリンに批判的な意見も多く見受けられ、「害がある」との声もある。たとえばVtuberの配信中にアバターを消して素顔をさらしたりソシャゲのSSR排出率を操作するといった実害も報告されている。

王田准教授は「他の異種族と比べて人類とグレムリンの付き合いは100年程度しかありません。彼等との適切な距離感を築くためにはもっと時間が必要でしょうね」と語った。

（※本記事内の画像は全て「帝都工科大学メディア学部・メディアデザイン学科」のHPより引用）

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