WP9 2022 獅子井牧場奮闘記 00年代前編「名伯楽 的場均」
- 2022/07/17
- 01:00
ウイニングポスト ウイポ
2000年
「もしもし興信所ですか?」
「リッチー、いい加減慣れなよ」
ラトロープがWHC制覇。フェアウェイ系の底力を見せる。
理智(ほっこり)
「美咲ちゃんはエヴィエニスがお気に入りかー……こうなるとあの男に任せるしかあるまい」
「んほぉ! 的場均の騎乗たまんねえええ!」
脳が焼き切れる理智。
以降、一部の馬主の中で推しに馬を預けて凱旋門賞にチャレンジする事が流行ったとか流行らないとか。
この成績なら当然と言うべきか、年度代表馬はカラヴァイに。
今年引退する的場騎手への最高の手向けとなった。
なお的場均、獅子井理智の間で「カラヴァイはまだまだやれる」VS「カラヴァイは的場騎手以外に預けけるつもりはない」という対立が起きたが最終的には「うるせえ! 騎手が馬主に逆らうんじゃねえ! っていうかもう勝つレースねえよ!」という理智の主張が通って4歳で引退となった。
「ノーメンクラツーラファンシー……すごい名前の馬だ」
「どこで切ればいいのかさっぱりだね。これ、もし日本に来たら実況の人泣いちゃうじゃない?」
「ペキンリュウエンもリアルシャダイも孫世代が活躍してるからな。時間の問題ではあったな」
獅子井愛理がアイドルデビュー。
「競馬ブームだからって便乗しようとするアイドルはやだなー」とマウントを取ろうとしたおっさんが逆にマウントを取られるという事態などが発生したがそれはまた別の話。
逃げでクラシックを制覇したサニーブライアンとシシィシャミナード産駒という事で逃げ馬ファンを沸かせたポイボスが入厩。
理智は父の主戦だった大西直宏か母の主戦だった田中勝春のどっちに騎乗依頼するか夜も寝ないで昼寝して悩んだが最終的には年齢なども鑑みて大西騎手に依頼する。
2001年
「愛理ちゃんが立派なアイドルをやっていて俺も鼻が高いよ」
「芝の深い欧州のマイル戦でこのタイム、やはり俺の目に狂いはなかった! 勝春君も流石!」
「武者修行中の松田騎手は残念だったね」
「俺が馬主になって四半世紀か。まるで数ヶ月前のようだ」
「相変わらず欧州のノーザンダンサー率は怖いな。そしてかつては隆盛を誇ったセントサイモンも今は風前の灯火……いずれハードバージやリボーもそうなるのかな」
シシィリザルトが4代アメリカ4冠制覇というすごすぎて逆によく分からない記録を達成。
超良血故にアメリカ側の要望で3歳で種牡馬入り。
調教師免許試験に合格して的場均が開業。
そしてこの男が黙っている訳がなかった。
「……また狂いましたか?」
「俺はいつだって正気だろうが。シシィロツチ以来ずっと受けていた恩をついに返せる時が来たんだ。クラブ馬は全部的場先生に預託するぞ」彼は狂っていた。
「水守ィ!」
「うちはうちで付き合いがあるので(チラッ)」
「ごめんね、水守さん。ほらリッチーも迷惑かけないでさ」
「ぐぬぬぬぬぬ……じゃあうちの所有馬は全頭預けるぞ」
「シグナスの最高傑作、アルビレオ! ライスシャワー産駒初のダートGⅠを狙えるティーダアミ! 柵を飛び越える素質を持つデインピーク! 行けー!!」
2002年
「恥も外聞もなく社台や雪野さんや織月に泣きついた甲斐があったな」
「みんなドン引きしてたね。アタシもだけど」
この年は二頭の日本馬が欧州を蹂躙していた。
「ミレナリーは惜しかったな。ゴールドCはセンセイに心肺強化してもらってなかったらきっと負けてた」
ライスシャワー産駒のタンブアがステイヤーズミリオンを完全制覇した事で日本ではライスこそ最高のステイヤーという認識が強くなっていった。
「凱旋門賞ジョッキー、田中勝春の誕生だ! Fooooo!」
距離適性を疑問視されていたエヴィエニスだが高橋師の調教により克服して欧州のトップに立つ。
「やはりペイザバトラーを導入した俺の目は間違ってなかったぜ」
「でも日本の芝に向いてるってリッチーの思惑は外れたよね」
「あーあー、聞こえない聞こえない」
日本で親子二冠を達成したポイボス。タンブアとエヴィエニスの活躍で調子に乗った理智の主張で欧州遠征するが……
「畜生! ノーメンクラ……クラツ……クラツ―ラ……」
「ノーメンクラツーラファンシーね」
本番前に味噌がついてしまったポイボスだが菊花賞は圧倒的な強さで勝利して三冠達成。
サニーブライアンが怪我で断念した菊花賞制覇というドラマ性にファンは熱狂した。
的場均、開業1年目にしてGⅠ勝利。
両馬ともに5歳以降も活躍出来るという見通しだったものの「この素晴らしい馬達の血を少しでも多く残したい」という理智の意向で引退して種牡馬入り。欧州は胸をなでおろした。
2003年
的場均、開業2年目にしてクラシック制覇。
また母父ハードバージだった事もあり理智は「ヨーイチさんへの恩返しが出来た」と感涙。
「6歳牝馬が春の天皇賞を勝つなんて今後あるかどうか。木幡騎手もおめでとう」
「これで二冠! ティーダアミも晩成傾向だったから心配してたが杞憂だったな」
的場均、騎手と調教師の両方で三冠達成。
更に芦毛による親子三冠も達成。「芦毛の馬は走らない」とは遠い過去となる。
「デインピークが勝ったのは嬉しいんだけど、9着以内にち〇こがあるのがデインピークだけってなんだこのレース?」
「フェアウェイ系もまだまだやれるぜ!」
「来年の飛躍が楽しみになってきたな」
「開業2年目でこれは名伯楽すぎるぜ、的場センセイ」
「勝率や連対率が気持ち悪い事になってるよね」
「……色々苦しめられたヤツだけど廃用は忍びないな。うちで引き取るか」
2004年
「デインヒルは種牡馬としては距離を選ばないが、デインピークは父の適性を受け継いだみたいなだな。血統構成も優秀だし引退後が楽しみ」
その頃、日本ではアルビレオが暴れていた。
「え……KGVI & QESに遠征? そんな事……やろうぜ!」
「クククク… 的場均は騎乗技能 レース感 調教技術 そして馬への愛を持っている完全ホースマンだァ」
その後BCターフにも出走するが流石にぶっつけ本番はきつく4着。
この結果に対して理智は「的場センセイが関わった凱旋門賞→BCのローテはこれまで勝率100%だから行けると思った」という意味不明なコメントを残した。
それでも並ぶ実績の馬はいないので年度代表馬に選出。
ダート戦線ではティーダアミがほぼ完璧な成績を残す。
更にクラシックでも……
彼等の活躍により的場調教師は2年連続で調教師部門を独占。
「ブルードメアサイアーでもハードバージがマルゼンスキーに勝った! 見限った馬産地の奴らはざまぁねーぜ!」
2002
2003
2004
名ジョッキーであっても名調教師になれるとは限らない競馬界において年々着実に腕を上げていく的場調教師。
列伝
日本、アメリカ、カナダ、オーストラリア、香港、ドイツ、フランスのGⅠを制した馬場不問の名馬。
父ライスシャワーとは対照的な気性の荒さに関係者は手を焼かせる事も多かったが、その気性に裏打ちされた優れた競走能力は数々の偉業を樹立した。
とりあえずこのシリーズは一旦終了。
元々ウイポ9の仕様に慣れる為のテストプレイだったし、ハードバージ確立、ライスシャワーやサニーブライアン、ペイザバトラーの後継種牡馬入り、ステイヤーズミリオン制覇、的場センセイを活躍させる、etcの目標は概ね達成出来たしね。
やってみた感想としては、シーホーク、フォルリ、リマンドを三頭平行で系統確立しようとして三頭とも失敗した時にまず心が折れかけた。
支配率を見てる感じだと多分どれか一頭諦めてたら二頭は確立出来てたな。26歳で引退する種牡馬はprivate施設で保護出来ないっぽいのは盲点だった。これさえなければシーホークは行けてたと思うんだよなぁ。
ザナドゥ確立でST系を失ったのも予想外だった。キャルバージやウインバージがST系のままだったから油断してた。
地味にペキンリュウエンも確立したらST系を失うのな。
ロベルトが国内12%で親系統に昇格したのも予想外だった。
元々リアルシャダイとブライアンズタイムを確立するつもりだったから特に問題はなかったが。この世界だとヘイルトゥリーズン系は影薄そう。
系統確立の為に1年に10頭近く所有するプレイスタイルは自分には合わないと痛感。
次回作では所有馬を減らして史実馬に挑戦する感じで行くつもり。
あと引き継ぎが出来るように2006年までオート進行した時の血統支配率。
ポリグロートってなんだか聞き覚えあったけどソレミアの父馬か。
あとマイネルラヴは種牡馬としてはあまり活躍してないけどどういう基準なんだろう。
- 関連記事
-
- 「トムの勝ちデース!」 ハクタイユー(偽)系で往く白毛馬挑戦録 第6回
- 「マスゴミの何気ない一言が馬主のプライドをきずつけた」 ハクタイユー(偽)系で往く白毛馬挑戦録 第5回
- 「あの馬はオグリキャップといってグレイファントムの再来なんだ」 ハクタイユー(偽)系で往く白毛馬挑戦録 第4回
- 「ざーこざーこ♡雑魚ち○ぽ♡」 ハクタイユー(偽)系で往く白毛馬挑戦録 第3回
- 「俺も混ぜてよw」 ハクタイユー(偽)系で往く白毛馬挑戦録 第2回
- 「この日から――馬主は少しずつ、おかしくなり始めた。」 ハクタイユー(偽)系で往く白毛馬挑戦録 第1回
- ハクタイユー(偽)系で往く白毛馬挑戦録 事前準備
- WP9 2022 獅子井牧場奮闘記 00年代前編「名伯楽 的場均」
- WP9 2022 獅子井牧場奮闘記 90年代後編「大種牡馬ハードバージ」
- WP9 2022 獅子井牧場奮闘記 90年代前編「田中勝春の受難」
- WP9 2022 獅子井牧場奮闘記 80年代後編「理智、乱心」
- WP9 2022 獅子井牧場奮闘記 80年代前編「答えろゲッター! 貴様は人類をどこに導くつもりだ!」
- WP9 2022 獅子井牧場奮闘記 70年代編「福永洋一鬼つええ! このまま他の競走馬全頭ブッ倒していこうぜ!」
- Winning Post 9 2022 体験版 プレイ感想
- 【運命に噛みついた馬】騙馬をリーディングサイアーにする日本競馬驚異の技術力
スポンサーサイト