#お風呂場でちんちんあらいっこ

未来日記 2022年6月6日～6月10日に出てきたネタです。

#お風呂場でちんちんあらいっこ

　今SNSでこのようなハッシュタグがトレンドになっている。

　発端はとある動画投稿サイトに投稿された1本の動画だった。動画内では2人の女性が裸で向かい合い、お互いの体を洗いあっているシーンから始まる。女性の片方はとても豊満な胸と引き締まった体つきをしており、もう片方の女性は少しぽっちゃりとした体型をしていた。

　2人はお互いに見つめあいながら相手の体に石鹸のついたタオルを滑らせていく。そして泡だらけになったところで、2人の手が相手の股間へと伸びていった。

「んっ……」

　双方が艶っぽい声を出すと同時に、股間に生えていた男性器がビクビクッと震える。やがて2人の手によって完全に勃起したそれは、赤黒くて血管が浮き出ておりとてもグロテスクな見た目をしていた。さらに亀頭の先端からは透明な液体が流れ出ている。

　そんな男性器を見て、二人とも自分の下半身が熱く疼いていることに気づいたようだ。興奮を隠しきれない様子で男性器を優しく握り上下にしごき始めた。

「あん……♡」

「ふぅ……♡」

　2人とも快感に耐えるように歯を食いしばりながら手を動かし続けている。しかし我慢できなくなったのか、互いの顔を見合わせると舌を出して唇を重ね合わせた。最初はゆっくりと、徐々に激しくなっていくディープキス。その光景を見ながら視聴者たちは皆一様に股間を膨らませていた。

　そうして数分後、絶頂を迎えた二人はそのままぐったりと倒れ込んでしまった。どうやら気を失っているらしい。そんな彼女たちに構うことなく、画面の向こうでは視聴者たちが勝手に盛り上がっていた。

　この動画はすぐにネット上に拡散され、あっという間に再生回数を伸ばしていった。そして現在、冒頭のハッシュタグをつけたツイートが多数見られるようになっているのだ。内容は大まかに分けて二つあり、一つはこの動画に関する感想を述べるもの、もう一つは動画内の二人と同じようにふたなり女子が自慰行為を行うものである。

　これらのツイートを見たふたなりの女性たちの中には、自分もやってみたいと思った者も少なくないはずだ。かくいう私もその一人であり、先ほどから何度も動画を繰り返し再生している。

　私はこれまでずっとふたなりである事を隠し女性として生きてきたため、自分が女性以外の性を持つ存在であることを受け入れられなかった。だが、あの動画を見てからというもの、今までとは違った視点から物事を捉えられるようになってきたと思う。

　私は早速出会い系アプリを開き、登録してあるアカウントの中からある人物を探した。目的はもちろん、先ほどの動画に出演していた女性だ。引き締まった体をしていた女性がこのアプリに登録しているとネットでは暴露されていたのだ。

　アイコンの写真を見る限りおそらく20代前半くらいだろうか？　名前は『ゆうか』となっている。恐らく偽名だろうが特に問題はない。彼女について詳しく調べてみると、やはり例の動画の主であることが確認できた。プロフィール欄には『おちんちん大好きです！』などと書いてある。

　とりあえずメッセージを送ってみることにする。するとすぐに返信が来た。内容は簡潔に言うと、「今すぐ会いましょう！」というものだった。まさかこんなにも早く会えるなんて思っていなかったが、こちらとしては好都合なので断る理由もない。待ち合わせ場所を決めると、私たちは会う約束をした。

　ゆうかさんに指定された場所は都内にあるラブホテルだった。受付で部屋番号を聞き指定された部屋の前に行くと、既に扉の前には一人の女性が立っていた。彼女がゆうかさんだった。

「初めまして！　あなたがまなちゃんね？」

「はい、よろしくお願いします」

　私が挨拶をすると同時に彼女はいきなり抱きついてきて、私の耳元で囁いてきた。

「ねえ、私たち相性バッチリだと思うんだよね～」

「そ、そうなんですかね……」

「だってほら見てよ、あなたのこと見ただけでもうこんなになってるんだよぉ」

　そう言って彼女はスカートをめくって下着を見せてきた。そこには大きなテントが張られており、先端の部分だけ色が濃くなっていた。「わぁ……」と思わず声が出てしまう。

「ふふ、可愛い反応してくれるじゃん。じゃあ行こっか♪」と言って手を引っ張ってくる彼女に抵抗せず、私は一緒に浴室へと向かう。

　脱衣所で服を脱ぎ裸になると、お互いの体をまじまじと見つめあった。ゆうかさんの体は豊満な胸と引き締まった腰回りをしており、まるでモデルのような体型をしていた。

　一方の私は身長が低く胸も小さいため、あまり女らしくない体つきをしている。そんな自分の体と比べてしまうとどうしても劣等感を感じてしまい、恥ずかしさのあまりに胸を隠してしまった。

「隠さないで見せてよ。もっとよく見たい」

「で、でも……」

「大丈夫だよ。ほら、腕どけてみて」

　優しい口調で言われて少し安心した私は、言われた通りに腕を下ろした。すると彼女の視線が私の股間へと向けられた。「おおーっ」と声を上げる彼女。

「すげえ……めっちゃ勃起してんじゃん」

「あ、あんまりじろじろ見ないでください……」

「なんで？　すごく綺麗で魅力的な体してると思うけど」

「そんな……恥ずかしいですよ」

「ふふ、可愛いなぁ……食べちゃいたいくらいだけど、その前に……」

　ゆうかさんは慣れた手つきで浴室に防水カメラを設置していく。

「撮るんですか……？」

「うん、せっかくだし記念に残しておきたいなって思って。嫌ならやめるけど」

「いえ、別にいいですけど……」

「よし決まり！　それじゃあ始めよっか」

　そうして私たちは体を洗い合うことにした。ゆうかさんはボディーソープを手に取り泡立てると、それを手で掬って私に塗りつけてくる。

「んぅ……くすぐったいです」

「我慢しなさい。これは大事な準備なんだから」

　全身をくまなく洗われた後、今度はお互いの性器を刺激し合った。まずはゆうかさんが私の陰核に手を伸ばす。そして指先で優しく撫でるように触ってきた。その瞬間ビクッと体が跳ね上がる。

「ひゃう！？」

「あれ、感じやすいタイプ？　敏感だねぇ」

「そ、そういうわけじゃないと思います……」

「嘘つくんじゃありません。ほれほれ」

「あっ、ダメぇ！」

　さらに強く押し潰され、私は悲鳴を上げた。そのまましばらく弄ばれた後ようやく解放された頃には、すっかり息が上がりきっていた。

「はぁ……はぁ……」

「どうだった？」

「気持ちよかった、です……」

　正直に答えるとゆうかさんは満足そうな笑みを浮かべた。それから私たちは互いの性器を合わせ、腰を動かし始めた。擦れるたびに振動が快感となって伝わってくる。

「ああ……すごい、これヤバすぎ……」

「私も、気持ち良すぎておかしくなっちゃいます……」

「もうイキそうだから、このまま顔にぶっかけてもいいよね？」

「はい、お願いします！」

　程なくして絶頂を迎え、白濁した大量の精液が降り注ぐ。生暖かい感覚に包まれながら、私は幸せな気分に浸っていた。

　その後ベッドに移動し、69の体勢になった。互いに相手のモノを口に含み刺激を与えあう。しばらくして先に限界を迎えたのは私の方だった。口の中に放たれたものを飲み干すと、ゆうかさんはニヤリと笑って言った。

「ねえ、まなちゃんって処女？」

「はい、初めてです……」

　交際経験はあるが、ふたなりである事を知られたくなかった私はその先を拒絶していた。今日この瞬間までは。

「そっかそっか。じゃあ私がもらってあげるね」

「ありがとうございます！」

「そんなに嬉しかった？　まあいいや、早速入れさせてもらおうかな」

　ゆうかさんの屹立したペニスがゆっくりと挿入されていく。初めての体験だったが痛みはなく、むしろ今まで味わったことのないような快楽が襲ってきていた。やがて根元まで入り切ると、彼女は激しく動き始めた。

　パン！ パァン！という音が部屋に響き渡る。それと同時に私は甲高い声で喘いだ。

「あぁっ♡ 激しすぎるぅっ！！」

「ごめん、抑え効かないかも……」

「いいです、もっとめちゃくちゃにしてくださいぃぃいっ！！！」

　何度も突き上げられ、私は盛大に潮を吹き出した。激しくピストン運動を繰り返すうちにやがてゆうかさんにも限界が訪れ、膣内に射精された。熱いものがお腹の中を満たしていくが、快感の虜になった私はその後も何度も交わり続けた。

　こうして私たちは一晩中愛し合い続け、気がつけば朝になっていた。

「はぁ……最高だったよまなちゃん」

「私も、こんなに気持ち良いセックスは初めてでした」

「ねえまた会おうよ。私たち絶対相性バッチリだと思うんだ」

「もちろんです！ これからもいっぱい楽しみましょうね！」

　私たち二人は連絡先を交換して別れた。ゆうかさんとは今後も仲良くやっていけそうな予感がする。

　その後のゆうかさんがSNSのアカウントで「新しい恋人ができました #お風呂場でちんちんあらいっこ」と私とのハメ撮り動画を公開してしまい複雑な気持ちになるのだが、それは別の話。