「僕、夏目ちゃんの式神になる。ずっと夏目ちゃんを守ってあげるよ」
幼き頃の約束は果たされず。
遺体を前に必死にオーダーを連呼する春虎や首を振る雪風が辛い。
捕縛しに来た霊災修復部隊を振り切って春虎は逃走。
しかし夜叉丸の式神に襲われて廃ビルに突っ込む。
お父さんと呼ぶと呪いがかかるらしいが、乙種には血縁を利用するものでもあるのかな。
類感呪術や感染呪術の類型で。
夜叉丸が上巳の大祓の首謀者だと知っても冷静さを保っていた冬児だが、多軌子の部下だと知ると激昂。
春虎と共に夜叉丸を攻撃。しかし夜叉丸は赤子の手を捻るように圧倒し、春虎に共に陰陽の道を歩もうと勧誘。
多軌子の勇み足についての謝罪の対価として泰山府君祭の用意がある事を告げて去る。
夏目の死を逃亡中の土御門家の三人も察知。
泰純は何を考えているのか分かり辛いな。
千鶴が夏目をちゃん付けしてたけど、実の親じゃないのかな。
自分のせいだと責める京子を諭す冬児。
そして陰陽庁にかちこみかけて春虎を奪還するつもりだと打ち明ける。
それに対して失敗すると分かってるのに無茶するのはただの逃げだと窘める天馬。
無謀な事は冬児自身も分かっているが、敵の裏をかくには夜叉丸が考える時間として与えた今晩しかない。
春虎が何を選んでも構わないが、決める前に会って決断を見届ける。
自分が望まぬ結果になろうとも春虎の意思を尊重する冬児は良い友人だな。
寮に戻って朝まで寝るという選択肢はないという発言に京子も覚悟を決める。
父親と敵対する可能性もあるのによく決めたな。それだけ春虎や夏目のとの絆が強かったんだろう。
天馬を見てぐにゃああってなってたが、京子と天馬のどっちのフラグだろうな。
霊安室で夏目の遺体と対面する大友先生。
「間抜けな話でしてね。情報を掴んだ時にはとっくに全部終わってもうとって。なんや、死にとうなりましたわ」
結果論ではあるが、木暮や道満から陰陽庁が怪しいと聞いていたり、貸しを作ったりしてて未然に防げる立場だっただけにな……
後悔も大きいだろう。
「僕ちょっと、これから陰陽庁に殴り込みますんで、付き合ってください」
大友先生と道満の最強タッグ結成。かつて戦ったもの同士の共闘は、こんな状況だけど燃えるな。
迎え撃つ鏡がちょっと可哀想。鏡が暴れるのに慣れてる感じのバーのマスターも可哀想だけど。
前回、話の流れが1~3話に似てると書いたが、やっぱり泰山府君祭について焦点が当たったな。
春虎が泰山府君祭の事を思い出した時に鈴鹿が怯えた顔をしたのが印象的。
かつて泰山府君祭をやめろと自分を止めた相手が今度は協力しろと、まったく逆の事を言ってくるんだからな。そりゃ怖い。
これを変節漢と非難する人もいるだろうけど、自分は責められんな。
大事な人が死んで蘇らせる手段があるならやるよな。
こう言っちゃ悪いが鈴鹿の時は他人事だから綺麗事を言えたってのはあるんだろう。自分の身に降りかかって初めて分かる事もある。
でもこのダブルスタンダードっぷりを非難する権利があるのは鈴鹿だけだな。
けど助けに行く鈴鹿は本当に良い子。文句言いに行くって気持ちも大きいかもしれないが。
話を泰山府君祭の是非に戻すが、春虎の命を代償にするならまだしも必要ないと夜叉丸が言ってしまうとなぁ。
自分が春虎の立場だったらやるな。
もちろん、ここで夜叉丸達の協力を仰ぐとそのまま絡め取られるだろうけどさ。それでもね……
呪術の神髄が「嘘」?
まったく。いかにもあなたらしい。
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