WP9 2022 獅子井牧場奮闘記 70年代編「福永洋一鬼つええ! このまま他の競走馬全頭ブッ倒していこうぜ!」
- 2022/04/21
- 19:10
時は1976年。
J……KRAが欧米に習ってグレード制を導入したり馬齢表記を改正した年。
朝鮮特需やその後の高度経済成長期で莫大な財を築いた旧華族の獅子井家は人脈作りや税金対策、あと道楽目的で馬産にも手を出す事になった。
事業の代表に選ばれたのは放蕩息子の獅子井理智(ししいみちとも)
仕事もせず競馬場に入り浸り「リスグラシューなら3着には入るだろうし軸にして手堅く儲けてやるぜ」という甘い考えで爆死した男である。近くにいたメイドに3000円をたかろうとしていた所を本家に呼び戻された彼は事情を聞くと二つ返事でオーナーブリーダーになる事を了承。
理智には一つの思想があった。幼い頃に読んだ本の中で偉大な馬産家であるフェデリコ・テシオはかのネアルコに対し、スタミナがないが故に自身の最高傑作とは扱わなかった。
元より3200mの天皇賞が国内最高峰のレースである日本に生まれた理智にとってこのエピソードは共感する面が大きく、彼は真のステイヤーを生産する事を志す。
オーナーになった彼は早速買い取った牧場の設備を整えたものの、馬を愛する情熱が裏目に出た結果、設備の導入や修繕で予算を使い切り繁殖牝馬や幼駒を購入する資金がなくなってしまう。
本家から追加の資金提供を断られた理智はここで「競馬関係者から借金すれば返済させる為に色々サポートしてもらえるんじゃね?」というせこい考えに至る。
そして有馬シンクタンクの有馬桜子女史から30億の融資を得て更に吹里谷芽愛というオタクに優しそうなギャルを秘書にする事に成功する。もっとも桜子姉は優しい人なので打算なくフォローしてくれただろうが。
そんなこんなで「俺は一目見ただけで馬の素質が分かる!」と豪語する頭のおかしい男の挑戦が始まる……
とまあストーリー風な事をやってますが、かなりダイジェストで活躍した架空馬を紹介する感じになると思います。
史実馬は所有していない体で進めます。
理智「クライムカイザー? ヒシスピード? そんなのうちの牧場にはいないよ」
※一応ST系箱庭を目指しますがウイニングポスト9はシンザンな上に効率などまったく考えていない行き当たりばったりなプレイなので攻略の参考にはなりません。
2022に関してはまだ手探りな部分も多いですしね。チャイナロックやフォルリ確立後のヌレイエフでST系になるとか知らそん……
追記
76年スタートだとマグニテュード無系かよぉぉぉぉぉぉ! プロットがぶっ壊れた……
あと難易度はEASYで系統確立の邪魔になりそうな史実馬は所有して別路線に進めるなどやるつもりなので史実馬VS架空馬が見たい方にはおすすめ出来ません。
多分2006年前後に終わります。
ウイポ 2022のプレイレポやAAR増えろ!
1976年。
「神(アホヌラ)の声を聞いた」とほざく理智は庭先取引でクラークブルーム75(父シーホーク、母父ヒンドスタン)を購入。
その幼駒は脚部不安を抱えていたものの獣医の高松凱旋、歌劇父娘の治療を受けて完治。
更に理智は天才福永洋一に騎乗を引き受けてもらう事に成功する。
そしてミソサザイ(愛称ミーちゃん)と名付けられた牝馬はデビュー以来連戦連勝。
桜花賞を7馬身、オークスを大差、秋華賞を6馬身という圧倒的な力を見せつけて2年前のテイタニヤに続いて見事牝馬三冠を達成する。
更に古馬相手のエリザベス女王杯も勝利するとその勢いで海外GⅠの栄光すら手中に収める。
新人オーナーがいきなり殿堂入りする名馬を獲得するという出来過ぎな結果に理智は狂喜乱舞。
特に距離的に厳しいと思われていたオークスを勝たせた福永騎手には深く感謝し、恩返しにダービーや海外GⅠを勝てる馬を生産して騎乗してもらおうと密かに決意したのだが……
なお彼女の活躍により以後、獅子井牧場がシーホーク系を重要視するようになったのは有名な話である。
そして時は流れて1979年。いよいよ獅子井牧場の生産馬第1号がターフに姿を現す。
金とコネに物を言わせてスターロツチを購入していた理智は1965年のダービー馬、キーストンを種付けしていた。
「これは俺が11歳の時の話なんだけど、阪神大賞典で怪我しながらも山本正司騎手を気遣うキーストンの姿に感動してね。もし馬主になったら絶対この血を残そうと決意した訳よ」
「リッチーってキーストンの話題になると早口になるよね」
フェアウェイの3×4という奇跡の血量を持つシシィロツチ。
この頃は全身フェアウェイ民だった理智。その影響でとある種牡馬が日本に来たり社台に不義理をかます事になるのだがそれはまた別のお話。
すっかりヨーイチファンボーイと化していた理智はシシィロツチの主戦も彼に依頼。
更に騎乗馴致をお願いしたり坂路で鍛えるなど期待をかけていた本馬。
(芽愛ちゃんはBC制覇が夢みたいだからちょっと挑戦してみるか)等と皮算用をしていたのだが跛行によりデビューは3歳に。
こうして馬主としてはともかく生産者としての獅子井牧場の70年代はほぼ無名で過ぎる事になる。
「本当は山本センセイに預託するつもりだったんだ。でも、お前のことよく知らないからって断られて……あのあの、俺……一応四冠牝馬のオーナーで……それで……その……」
「ドンマイ。ハンカチ使う?」
なお、スターロツチはキーストン産駒を三頭産むが全頭牝馬であった。自身の牧場でスターロツチの牝系を繋げたいと考えていた理智だったが、一頭くらいは牡馬が欲しかったと残念がった。
「このお守りを神社に奉納したら性別が変わったりしないかな」
「そんなん出来たら誰も苦労しないって」
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