有頂天家族 感想
- 2014/01/04
- 16:36
有頂天家族 第一話&第二話 感想
平成狸合戦ぽんぽこ
納涼床の女神
京都には人間と狸と天狗が暮らしている。狸の矢三郎が、師匠である大天狗の赤玉先生を訪ねると、今日もまた赤玉先生は不機嫌であった。矢三郎が女子高生の姿に化けてきたことが、気に障ったようだ。そんな矢三郎に赤玉先生が弁天宛の手紙を今日中に届けるようことづける。弁天とは赤玉先生の弟子にして先生の想い人で、人間だが天狗の神通力で空を飛ぶ美女である。赤玉先生の気持ちを知ってか知らずが町を遊び歩く弁天を探して、矢三郎は街へと繰り出す。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:菅沼芙実彦 / 作画監督:川面恒介
母と雷神様
ビリヤードに興じるタカラヅカ風の美青年・黒服の王子。その正体は、下鴨家の母であった。母に頼まれた矢三郎は珍皇寺の井戸に、蛙となった兄・矢二郎を訪ねる。最近、矢二郎を長兄・矢一郞が訪ねてきたという。「俺はこの頃、兄さんがつくづく可哀想になるんだ」と語る矢二郎。雷雲が迫る中、矢三郎は、ライバル夷川家の偽電気ブラン工場で働く末弟の矢四郎のもとへ向かう。そのころ矢四郎は絶体絶命の危機に陥っていた。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:倉川英揚 / 作画監督:大東百合絵
PV見た時に独特の雰囲気で気になってたんで見てみたんだが面白そう。
今期の櫻井は動物キャラ多いな。
能登ボイスの悪女キャラってゾクゾクするよね。
1話ラストで弁天が来て「おお、多少は情が残ってたのか」と思ったら矢三郎の変身か。
赤玉先生の老いらくの恋も弁天にとっては通過点にすぎなかったのかな。
矢三郎が弁天と共謀して杉に化けて赤玉先生が飛べなくなったエピソードはいずれやるのかな。弁天は元より矢三郎も罪悪感は抱いていてもそこまで思いつめてる感じじゃないんだよな。
今回出てきたお母さん、ヅカ系で一見ぶっ飛んでるけど息子達の事を大事に思ってるのが伝わってきて終盤はほろりとした。
同じく今回登場の金閣と銀閣は何か嫌な感じだな。勝手に抜け出した矢四郎にも非があるんじゃないかとも思うが、今回の感じだと事前に言っても許しそうにないな。
でも樋口一葉の下りはちょっと納得してしまった。矢一郎との虎とライオンの喧嘩でバターになりそうだと思った視聴者は何人いるだろう。
公式サイトでも姿を見せない海星が見たい。兄二人に似てたら悲惨だけど。
父鍋
母ヅカ
長男
次男蛙
三男阿呆
四男未熟
中々濃い一家だ。
スタッフ
原作 - 森見登美彦
監督 - 吉原正行
シリーズ構成・脚本 - 菅正太郎
キャラクター原案 - 久米田康治
キャラクターデザイン・総作画監督 - 川面恒介
プロップデザイン - 藤井康雄
美術監督 - 竹田悠介、岡本春美
美術設定 - 宮岡真弓
色彩設計 - 井上佳津枝
3D監督 - 菅生和也
撮影監督 - 並木智
編集 - 高橋歩
音響監督 - 明田川仁
音楽 - 藤澤慶昌
音楽プロデューサー - 伊藤善之
音楽制作 - ランティス
企画 - 前田明雄
プロデューサー - 堀川憲司、斎藤滋、木下満寿裕、武井潤、北田修一[2]、坂本耕作[3]、小田ツヨシ[4]
ラインプロデューサー - 相馬紹二
アニメーション制作 - P.A.WORKS
協力 - 京都市、京都府、KBS京都
製作 - 「有頂天家族」製作委員会
主題歌
オープニングテーマ「有頂天人生」
作詞・歌 - milktub / 作曲・編曲 - 宮崎京一
エンディングテーマ「ケセラセラ」
作詞 - 林英樹 / 作曲 - 佐藤純一 / 編曲・歌 - fhana
下鴨矢三郎:櫻井孝宏
下鴨矢一郎:諏訪部順一
下鴨矢二郎:吉野裕行
下鴨矢四郎:中原麻衣
弁天:能登麻美子
母:井上喜久子
下鴨総一郎:石原凡
海星:佐倉綾音
赤玉先生:梅津秀行
夷川早雲:飛田展男
金閣:西地修哉
銀閣:畠山航輔
淀川教授:樋口武彦
有頂天家族 第三話「薬師坊の奥座敷」 感想
阿呆の血
あらすじ
京の夏の風物詩、五山の送り火が近づいてきた。浮かれる人間どもに調子を合わせ、狸たちもまた夏の夜空でどんちゃん騒ぎをする。そのためには空飛ぶ納涼船が必要。下鴨家では、矢一郞がその手配に奔走していたが、口惜しくもその計画は頓挫。矢三郎は、矢一郞から頭を下げて、納涼船の手配を頼まれる。かくして矢三郎は、矢四郎とともに赤玉先生の元を訪ねるのだったが……。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:許琮 / 作画監督:杉光 登、井上俊之
ヅカじゃないお母さんも良いね!
矢一郞に協力する代わりに土下座させようとするが怒ったお母さんに川に落とされる。
まあ、本人的には軽口のつもりだったかもしれんが、ちょっと態度悪かったね。
矢二郞がいる井戸で食事。
矢三郎と海星は親が決めた許婚同士だが顔も合わせた事がなく、何を考えているか分からないらしい。
それにどっちみち夷川側から取り消されたとか。
蛙になる前の矢二郞結構イケメンだな。
くたばれ連呼される夷川は何を言ったのやら。
赤玉先生の家を尋ねる矢三郎と矢四郎。
携帯の充電が出来るって地味に便利だ。
暑いから電車でやってくる天狗。
時代の変化に適応してると感嘆すべきか、伝統が失われていると嘆くべきか。
お菓子をまず矢四郎に渡す矢三郎は良いお兄ちゃん。
兄弟が来た目的だった奥屋敷は弁天にあげてしまったらしい。
「まだ分からんか愚か者め!喜ぶ顔が見たいからだ!」
完全に骨抜きにされてるな。
如意ヶ嶽事件。
山に化けられた下鴨総一郎半端ねえ。
何で鍋にされてしまったんだか。
天下無敵
奥屋敷を貸してもらう為に弁天の元を尋ねる兄弟。
1話で射ぬいたのは風神の扇だったのか?
奥座敷を貸す代わりに壊したら金曜倶楽部で芸をする事を約束する(あ、これは奥屋敷ぶっ壊れるな)
更に面白くなかったらたぬき鍋。
「食べちゃいたいほど好きなのだもの」
クジラと戯れる弁天様は中々エロかった。
「父が呆気なく、冥土へ居を移した後も、残された母と、我々子狸兄弟は、毎年送り火の宵には納涼船を出してきた。下鴨一族のご先祖様の事なんぞは念頭にも上がらない。時には父を偲びもするが、大抵はただ賑やかに、夏の夜空でどんちゃん騒ぎをする。狸なのだからしょうがない。これもまた阿呆の血のしからしむる所だ」
本当に雰囲気とBGMが良い。
有頂天家族 第四話「大文字納涼船合戦」 感想
俺もちらし寿司食べたい。
あらすじ
矢三郎が弁天から借り受けた空飛ぶ奥座敷。空へと舞い上がった奥座敷で五山の送り火を楽しむ納涼会が始まった。上座に座る赤玉先生。亡き父総一郎に倣って矢一郞は布袋の姿に化けている。そしていつも通りの矢三郎と、はしゃいで濡れ縁をうろうろする矢四郎。それを見守る母。そこに大型船に乗った夷川家がやってきた。夏の夜空に一触即発の緊張感が漂う。
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:岡村天斎 / 演出:菅沼芙実彦 / 作画監督:小島明日香
「かまわん。いてもうたれ」
日曜の夜に落ち着いた気分で見るに適したアニメだね。
花火の打ち合いのどんちゃん騒ぎも痛快で面白い。
写真を撮る場面、矢三郎が矢四郎の後ろに立った方が収まりが良いと思うんだが、もしかして矢二郎の場所として残したんだろうか。
自分から出向くより招かれたという体を取りたい赤玉先生マジ面倒臭い。
奥座敷にポートワインを入れなかったのも、飛べなくなったのを認めるが嫌だったり、昔は軽んじてただろう奥座敷にワイン入れるのは負けた気がするとか、そういう理由なんだろうな。
「薬師坊を徹底して馬鹿にする会」とか天狗もやってる事は人間と変わらないな。
で、偽如意ヶ嶽事件。
一週間も山に化け続ける父親が半端ねえ。
事件後も楽しかったがはしゃぎすぎたと淡々と語るのが大物っぽい。
訪ねて養生しろと伝えたのは赤玉先生なりの精一杯の誠意だったんだろうか。
弁天はあれかな。夷川がちょっかいかけると見越して風神雷神の扇を奥座敷に忍ばせてたのかな。
何にしろ矢三郎は逃げ切れて良かった。
有頂天家族 第五話「金曜倶楽部」 感想
狸鍋を回避するべく、矢三郎はくるくるぽんぽん七変化に挑む。
あらすじ
七人の食通からなる「金曜倶楽部」。彼らは、忘年会に狸鍋を食べるが故に、狸の天敵であった。矢三郎たちの父、総一郎もまた、金曜倶楽部の鍋となったのである。そして弁天は、金曜倶楽部の一員であった。その弁天が、矢三郎を探している。五山の送り火の夜、弁天から借りた空飛ぶ奥座敷を壊してしまった矢三郎は金曜倶楽部で芸をしなくてはならなかったのだ。逃げ回っていた矢三郎だが、ついに弁天に見つかってしまう。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:伊藤秀樹 / 作画監督:伊藤秀樹
何故かタンスに隠れてたり金曜倶楽部まで様子を見に来る海星が可愛い。
ダルマの矢三郎が喋るたびに弁天の胸が揺れるのが何かエロい。
大正時代から続く秘密結社。メンバーは七福神の名を持つ。
「どう思うね、君。あちらは和平の上に胡坐をかいて真剣みに欠けてはないか?」
「まことにしかり。現実の厳しさを連中に教えてくれる」
矢三郎と布袋。
大人げない態度など似た者同士で会食中は結構上手くやれてたし、母親の命の恩人だけど、同時に父親の仇なんだよな。
何だろうな、この因縁。実力者の父親が鍋にされたのもこの因果が絡んでるのか?
おにぎり食べるお母さんは可愛い。
食べたくなるという布袋の主張はあまり理解出来ないけど。
「食べちゃいたいほど好きなのだもの。でも好きなものを食べたら、そうしたら好きなものがなくなってしまうんだもの」
刃牙のピクルみたいだな。本人としては儘ならない、極めて深刻な問題なんだろうな。
有頂天家族 第六話「紅葉狩り」 感想
阿呆の血のしからしむるところなら仕方ない。
あらすじ
金曜倶楽部を抜け出した弁天に連れられて、矢三郎と淀川教授は夜の屋上で紅葉狩りを楽しむ。酔って寝てしまった淀川教授を矢三郎に託し、弁天は消えてしまうが、やがて目を覚ました淀川教授は、「喰うということは愛するということだ。」という持論を矢三郎に説き始める。そして淀川教授は、矢三郎の父・総一郎が狸鍋になった金曜倶楽部の忘年会での不思議な出来事を矢三郎に語り始めるのだった。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:倉川英揚 / 作画監督:大東百合絵
ぶっちゃけ拉致した赤玉先生の自業自得だな。
「私に食べられるあなたが可哀想なの。でもね、私はあなたを食べてしまうのよ」
食うからには美味く食うのは義務、命を食うのはそれだけで美味いという境地を目指す淀川教授の考えは相変わらず共感しにくいが、栄養にならずに無為に死ぬよりは他の動物の糧になりたいという点に関しては同意出来る。
これを基点にし、自発的な意思を持っているという前提で食われる方が食う方に向ける愛というなら納得出来るんだけどね。
でも逆はエゴというか、矢三郎が言うように食われる方は堪ったもんじゃないというか。
「俺は、これまでにやりたい事はすべてやり、子供達も大きくなった。末はまだ小さいけれども、兄達がいるから、後は助け合って立派にやっていくであろう。俺は種を撒き、そこそこ育てた。一匹の狸としての役目は全うしたのだ。残された日々は天恵である。つまりはもうけものである。したがって、まあ、ここであなた方に食われたところで一向に構わない。食いたければ食うがいい」
本当に堂々としてるよな。自分が不味くて鍋が台無しになるのが申し訳ないとか大物すぎる。
本人が言ってるようにやりたい事とやらなきゃいけない事を全部終えたが故の境地なんだろうけど、ここまで穏やかに死を迎えられる人がどれだけいるだろう。
父の仇である淀川教授に恨みを抱けず、弁天を愛してしまった矢三郎。
恨みというのは長続きしないものだし、相手の人となりを知ってしまえば尚更。
井戸で泣く弁天。
彼女の事だから矢二郎がいるのは知ってると思うんだよね。
その上で井戸に来るのは、一人で泣くのは寂しいからなのかな。多分屋上で逆行で顔が見えなかった時も泣いてたよね。
何がそんなに悲しいのか。ある程度は推測出来るけど、今後の物語で明かされるのを待とう。
有頂天家族 第七話「銭湯の掟」 感想
銭湯回。
あらすじ
矢三郎が弁天から逃げ回っていた間、大の風呂嫌いである赤玉先生をなんとか風呂に連れ出そうとして失敗した矢四郎に泣きつかれた矢三郎は、いつもの口論の挙げ句、なんとか赤玉先生を銭湯に連れて行くことになる。駆り出された矢一郎を交えた一行を銭湯で待ち受けていたのは、偽右衛門選挙を前に暗躍する金閣と銀閣だった。
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:許琮 / 演出:今泉賢一 / 作画監督:今泉賢一
しょぼい風しか起こせなくてセンチになった赤玉先生は哀愁漂ってたな。
自業自得だけど。ナチュラルに女湯に入ろうとしたり全然懲りてない。
でも矢三郎が大阪に行ってる間、弁天に食われてないか心配するツンデレっぷりとか本当に面倒臭い。
渋々鉄のパンツを作らされた長浜の職人は南無。
けど下痢で数時間おきにトイレに入ってる今の自分にはちょっと笑えなかった。
でまあ、コメディチックな前半とは打って変わって後半で明かされた衝撃的事実。
蛙の矢二郎にかかる水滴の演出が何とも言えず切ない。この件についてはあれこれ書かず静かに次回の放送を待ちたいと思う。
有頂天家族 第八話「父の発つ日」 感想
あらすじ
金閣と銀閣に告げられた事実を確かめるため、矢一郎と矢三郎は矢二郎のいる六道珍皇寺の井戸を訪れる。父・総一郎はなぜ狸鍋になったのか。なぜ矢二郎は蛙となって井戸に篭ることを選んだのか。矢二郎の思わぬ告白は、矢一郎と矢三郎に衝撃を与える。そして矢三郎は、総一郎の死について赤玉先生よりさらに新たな事実を告げられるのだった。
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:菅沼芙実彦 / 作画監督:川面恒介、大東百合恵
兄二人の演技が光る回だった。
前回も書いたけど水滴で矢二郎の涙を表現するのは見事だったし、川を流れる所や独白が胸に迫る。
六道珍皇寺の井戸は冥界に繋がってるんだよなぁ。ずっと謝りたかったんだろうな……
矢一郎だけど矢二郎が酔っ払った父を置き去りにしたと確定した後も非難らしい非難は「この大馬鹿者め」くらいなんだよな。
弟の事をよく知ってるから故意に見殺しにした訳じゃない事もずっと自責の念を抱いている事も知っている。
だから責められないけど気持ちを押し殺すのは辛い。
「どうか違うと言ってくれ」の悲痛さよ。
「下鴨総一郎、一足御先に御免被ります。面倒事もたくさんございましたが、まずまずの愉快な一生でした。如意ヶ嶽薬師坊様には長いご厚誼を賜わりまして、誠に忝く存じます」
相変わらずの総一郎の潔さ。ひねくれ者の赤玉先生が別れるのが残念だと心情を吐露したのが本当に最期なのだと実感させられて涙腺にくる。
そしていつの日か先生の役に立つと言われた矢三郎が魔王杉を起こしたのは皮肉。
ただ真相はまだ何かありそうだな。
赤玉先生は総一郎が鍋になった事を「阿呆な事をする」と言ってるんだよな。偽叡山電車の時に何か覚悟してそうな雰囲気もあったし。
海星が好きな矢二郎の為に何かするつもりだったけど食われたのはその為?でもそれだとお母さんが婚約破棄に怒ったのと矛盾するか?
矢二郎の事もきちんと知っていた母の偉大さ。
知ってて黙ってたのは家族が離れ離れになったり憎み合うのが嫌だった総一郎の意を汲んでたのかな。
有頂天家族 第九話「夷川の娘・海星」 感想
遂に海星の素顔お披露目。
あらすじ
長きにわたって対立してきた下鴨家と夷川家。狸界の頭領・偽右衛門だった下鴨総一郎の後継を巡り、下鴨家の長男・矢一郞と夷川家の当主・早雲は、今改めて偽右衛門選挙の場で衝突しようとしていた。雌雄を決する長老たちの御前会議に、赤玉先生の立ち会いをお願いしようとするが、赤玉先生は駄々をこねて出席を承諾しない。説得のため、矢三郎に白羽の矢が立つ。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:岡村天斎 / 演出:許琮 / 作画監督:杉光 登
「知らない方が良い事もある。知らなければならない事はいずれ知る事になるし、知らないで済むものならばそれにこした事はないのさ」
含蓄のある言葉だ。
最後の「あぁ、うん。頑張ろう」とか淀川教授の喋り方は好きだな。
しかしバームクーヘンでけえな。喉渇きそう。
頂法寺のへそ石って狸だったのかよ!?
>場を諌めてくれた人は南禅寺さんです。原作では矢一郎の友人で共に赤玉先生の元で学んだ仲です。まさに若旦那って感じですね!
貫禄があると思ったらネームドキャラだったのか。
総一郎は弁天様がいると化けの皮が剥がれる、か。
この辺りも鍋事件の真相に絡んでそうだ。
「毛玉如きの尊敬が必要ですか?」とか「問答無用で偉いから」とか矢三郎は先生を煽てるの上手いな。
他の狸が頭を低くしてる中でもふてぶてしい態度を崩さないのが先生の好みに合ってるんだろうな。
柚子入りの風呂は良いな。実家では毎年入ってたんだけどなぁ……
蒙古斑があるから尻の話はNGだな。
金閣銀閣にどんぐりぶつけたり阿呆呼ばわりするのに他人に馬鹿にされると怒る海星。家族を大事にする所はいとこだな。
で、海星の素顔公開。魔梨威さんでイメージしてたけど羽美ちゃんに近いな。
これの更に数年前に惚れた矢二郞はロリコンなんじゃ……
海星の「ごめんな」が過去にかかってるのか未来にかかってるのか。
勝利祈願と聞いて笑顔になる矢一郞はあざといよね。
有頂天家族 第十話「夷川早雲の暗躍」 感想
遂に明かされた真相。
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:岸二千雄 / 演出:佐土原武之 / 作画監督:佐藤友子、高鉾誠、後藤麻梨子
「さよならには色々なものがある。悲しいさよならもあろうし、時には、ありがたくて清々するさよならもあろう。一旦さよならしたものが、照れ臭そうに、ヒョッコリ帰って来るのは良くある事だ。そうかと思えば、短いさよならのように見せかけてなかなか帰って来ぬものもある。そして、二度と戻ってこない、生涯にただ一度の、本当のさよならもある」
偽右衛門は名誉はあるけど昼も夜もない激務で安楽呑気に生きたい狸は敬遠気味(一騎打ちになってるのもそういう事情があるのかな?)
しかし父へ憧れる矢一郎は不向きだと分かっていても目指す。
早雲もベクトルは違うけど似たようなものだな。
兄の事でコンプレックスを抱いているだろう早雲にとってかつて負けた偽右衛門選挙に勝つ事は劣等感を振り払うのに必要だったんだろう。
だが許せない。双子は事情を知らないっぽいからまだ嫌な奴で済む範疇だけど早雲は完璧にアウト。
総一郎が捕まる時、根付に化けた海星の目が必死に動いてたんだよな。
あの時や下鴨家の狸と接する時の海星の気持ちを考えると本当にやりきれない。
時々矢二郎の所に来てたらしいけど謝ろうとしてたのかな?
父が鍋になった真相について矢三郎が思ったままだったと言うが、声は震えてたよな。
険悪な仲であっても実の兄を謀殺するとは思ってなかったというか、肉親の情を信じたかったんだろうか。
有頂天家族 第十一話「捲土重来」 感想
だって聞かれなかったもの。
危うい所を弁天に助けられた矢三郎。
更に早雲に捕まった矢一郎が淀川教授に引き渡される事を知る。
何とか阻止しようとする矢三郎は偶然にも淀川教授を発見するが――
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:倉川英揚 / 作画監督:大東百合恵
欲しいものが何一つ手に入らない弁天様。
「だって私は人間だもの」とか深い情念が籠ってそうなんだよな。
攫われる前の背景とか分かってないから推測しか出来ないけどね。
母上の総さん呼びの後に夷川さん呼びは堪えてそうだなと思ったら案の定。
「あんたは俺を夷川と呼ぶ」
自業自得だけどここだけはちょっと可哀想だと思った。ほんのちょっと。
「阿呆高じて崇高となる。我らはそれを誇りとする。我らの父も、そのまた父も、下鴨家の狸達は代々、その身の内に流れる阿呆の血のしからしむるところによって、時に人間を化かし、時に天狗を陥れ、時に煮え立つ鉄鍋へ転げ落ちてきた。これは、恥じるべき事ではなく、誇るべき事である。たとえ涙が滲んでも、それでもなお誇る所に、我ら兄弟の面目があると知れ」
今回はやられっぱなしだったけど次回予告でテンション上がった。
下鴨家はてんでばらばらだと笑った金閣銀閣に目に物見せてやってほしい。
有頂天家族 第十二話「偽叡山電車」 感想
「捲土重来ー!」
あらすじ
矢四郎は、海星から家族の危機を知らされるが、為す術もない。土砂降りの雨の中、たった一人残された矢四郎の脳裏に響くのは、金閣の「あんなやつ、放っておけばいい。なんの役に立たないもの」という言葉。意を決して駆けだした矢四郎が向かったのは、蛙となった兄・矢二郎がいる六道珍皇寺。一方、金閣・銀閣の罠に陥った矢三郎は檻の中で尾羽打ち枯らしていた。絶体絶命の矢三郎に起死回生の策はあるか!
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:許琮 / 作画監督:川面恒介、大東百合恵
「やめろこのスケベ!」
「僕らのパンツを脱がすなってのに……」
台詞だけ書き起こすとそこはかとないエロすがあるな。
「やっほー!」
「やっほー!」
「ああ、どうしよう、矢三郎。我が一族の頭領、兄さんの絶対絶命の危機だというのに、俺は何だか妙に面白くてしようがないよ!ふざけたことだなぁ」
「構わん!走れ兄さん!これも阿呆の血のしからしむる所だ。面白き事は良き事なり!」
ここの楽しそうな兄弟の顔で和み、父親の最後の言葉を思い出した矢二郎兄さんでしんみりした。
「空飛ぶ叡山電車。しかも偽物!」
金閣銀閣兄弟もそこそこ頑張ったけど矢四郎が一枚上手だったな。
川に落ちるか金曜倶楽部に捕まるかであっさり川に落ちた兄弟に笑った。
寿老人は何なんだろう。別作品の登場人物らしいが、そっちでも正体は曖昧らしいんだよな。
矢一郎兄さんに撫でられる時の矢四郎が可愛い。
証拠を掴んでないのに早雲を糾弾しようとした兄さんはまだまだ未熟だな。まあ、時間がないから仕方ないけど。
狸は、天下太平を愛する生き物である。狸界における天下太平とは何か。それは、鴨川の土手に寝転んで、ポカンと青空を眺めていれば、手に入るものである。大変お手軽な筈のものである。にも関わらず、今の我々を取り巻く状況は何とした事であろう。阿呆の血のしからしむる所とはいえ、狸として、これで良いのか?
役者が揃って次回は最終回。下鴨家の運命やいかに。
有頂天家族 第十三話「有頂天家族」 感想
大団円。
あらすじ
仙酔楼の座敷では金曜倶楽部による狸鍋の準備が整い、檻に入れられた狸が運ばれていく。一方、別の座敷では狸の頭領・偽右衛門を決める会議が開かれ、居並ぶ狸たちを前に罠を脱した矢一?と早雲が正面から衝突していた。ふてぶてしい態度を崩さない早雲に、ついに矢一郎の堪忍袋の緒が切れる。狸と天狗と人間の三つ巴で繰り広げられる波乱万丈の物語、その結末やいかに!
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:菅沼芙実彦 / 作画監督:川面恒介、大東百合恵
いよいよ最終回。女子高生は魅力的だよね。
妖怪大戦争、ではなく叔父と甥の対決。
「いかがですか?儂がそんな事をするとお思いですか?」
絶対、(あいつならやりそうだなー)と思ってる狸いそう。
とはいえ、狡猾そうな早雲だから分かりやすい証拠は残してないんだろうな。
矢二郎兄さんをナイスキャッチする南禅寺さんはイケメン。
「何だ!この文明開花の世の中で好き好んで狸鍋なんぞ食って!何が金曜倶楽部だ!何が伝統だ!」
ぶっちゃけたー!
「食う事は愛だ。しかし食うに食えないのも愛なのだ」
「詭弁上等!御意見無用! 」
淀川教授ハッスルしまくり。母上が魔性の狸すぎたね。
正月に母上と淀川教授がお辞儀した場面も、さらりと描写されてたけど良いシーンだった。
赤玉先生大暴れ。
くす玉が落ちてくる所とか「浮気の現場でございます」とか笑った。
仙酔楼も京都市内も災難だったな。
母上と矢二郎兄さんの通話だけど真っ先に聞くのが怪我してないかどうかでね、うん……
「御久し振りです……母上……ご無沙汰いたしました……どうか、お許しください」
「構わないよ。私には、お前の事が分かっているもの。だからもう泣くのはおよし」
深い母の愛を感じる。
文字に書き起こしてみたが、どうにも陳腐だな。これは実際に聞かないと駄目だ。
その後、矢二郎兄さんがカエルのままでも腹鼓をしてて和んだ。
原作の赤玉先生は矢三郎にも声をかけてたらしいけど、アニメの無言も師弟の絆が感じられて好き。
矢三郎の後ろに立つ海星もアニメならではの表現だな。それにしても身長差が危ない。
「それじゃああなたは何を願うの?矢三郎」
(はて。私は思案した。しかし、特に願いはないのだ。とりあえず皆が生きており、とりあえず楽しければ良いのだろう。我々は狸である。狸は如何に生くべきかと問われれば、常に私は答える。洛中うごうごする狸達よ、一切の高望みを捨てよ。面白く生きる他に、何もすべき事はない)
「矢三郎?」
「取り立てて、願う事もないですなぁ」
(我等一族と、その仲間達に、程々の栄光あれ)
願いがないって現状に不満がないって事で良き哉良き哉。
笑いあり涙ありで本当に良いアニメだった。原作の2部も楽しみ。
こっから先はバンダイチャンネルの感想。
生の森見登美彦先生を始めてみた。口調は普通だったね。
ゴージャスチキンって何だっけ。
比べるのもおこがましいが、確かに作者が深く考えずに入れた描写に読者が食い付く事はままある。
監督は2回目だと見えるものがあると言うが、特に矢二郎兄さん関係は設定を踏まえた上で最初から見たいな。
ぬいぐるみやラバーストラップ欲しい。早く商品化しないかな。
平成狸合戦ぽんぽこ
納涼床の女神
京都には人間と狸と天狗が暮らしている。狸の矢三郎が、師匠である大天狗の赤玉先生を訪ねると、今日もまた赤玉先生は不機嫌であった。矢三郎が女子高生の姿に化けてきたことが、気に障ったようだ。そんな矢三郎に赤玉先生が弁天宛の手紙を今日中に届けるようことづける。弁天とは赤玉先生の弟子にして先生の想い人で、人間だが天狗の神通力で空を飛ぶ美女である。赤玉先生の気持ちを知ってか知らずが町を遊び歩く弁天を探して、矢三郎は街へと繰り出す。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:菅沼芙実彦 / 作画監督:川面恒介
母と雷神様
ビリヤードに興じるタカラヅカ風の美青年・黒服の王子。その正体は、下鴨家の母であった。母に頼まれた矢三郎は珍皇寺の井戸に、蛙となった兄・矢二郎を訪ねる。最近、矢二郎を長兄・矢一郞が訪ねてきたという。「俺はこの頃、兄さんがつくづく可哀想になるんだ」と語る矢二郎。雷雲が迫る中、矢三郎は、ライバル夷川家の偽電気ブラン工場で働く末弟の矢四郎のもとへ向かう。そのころ矢四郎は絶体絶命の危機に陥っていた。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:倉川英揚 / 作画監督:大東百合絵
PV見た時に独特の雰囲気で気になってたんで見てみたんだが面白そう。
今期の櫻井は動物キャラ多いな。
能登ボイスの悪女キャラってゾクゾクするよね。
1話ラストで弁天が来て「おお、多少は情が残ってたのか」と思ったら矢三郎の変身か。
赤玉先生の老いらくの恋も弁天にとっては通過点にすぎなかったのかな。
矢三郎が弁天と共謀して杉に化けて赤玉先生が飛べなくなったエピソードはいずれやるのかな。弁天は元より矢三郎も罪悪感は抱いていてもそこまで思いつめてる感じじゃないんだよな。
今回出てきたお母さん、ヅカ系で一見ぶっ飛んでるけど息子達の事を大事に思ってるのが伝わってきて終盤はほろりとした。
同じく今回登場の金閣と銀閣は何か嫌な感じだな。勝手に抜け出した矢四郎にも非があるんじゃないかとも思うが、今回の感じだと事前に言っても許しそうにないな。
でも樋口一葉の下りはちょっと納得してしまった。矢一郎との虎とライオンの喧嘩でバターになりそうだと思った視聴者は何人いるだろう。
公式サイトでも姿を見せない海星が見たい。兄二人に似てたら悲惨だけど。
父鍋
母ヅカ
長男
次男蛙
三男阿呆
四男未熟
中々濃い一家だ。
スタッフ
原作 - 森見登美彦
監督 - 吉原正行
シリーズ構成・脚本 - 菅正太郎
キャラクター原案 - 久米田康治
キャラクターデザイン・総作画監督 - 川面恒介
プロップデザイン - 藤井康雄
美術監督 - 竹田悠介、岡本春美
美術設定 - 宮岡真弓
色彩設計 - 井上佳津枝
3D監督 - 菅生和也
撮影監督 - 並木智
編集 - 高橋歩
音響監督 - 明田川仁
音楽 - 藤澤慶昌
音楽プロデューサー - 伊藤善之
音楽制作 - ランティス
企画 - 前田明雄
プロデューサー - 堀川憲司、斎藤滋、木下満寿裕、武井潤、北田修一[2]、坂本耕作[3]、小田ツヨシ[4]
ラインプロデューサー - 相馬紹二
アニメーション制作 - P.A.WORKS
協力 - 京都市、京都府、KBS京都
製作 - 「有頂天家族」製作委員会
主題歌
オープニングテーマ「有頂天人生」
作詞・歌 - milktub / 作曲・編曲 - 宮崎京一
エンディングテーマ「ケセラセラ」
作詞 - 林英樹 / 作曲 - 佐藤純一 / 編曲・歌 - fhana
下鴨矢三郎:櫻井孝宏
下鴨矢一郎:諏訪部順一
下鴨矢二郎:吉野裕行
下鴨矢四郎:中原麻衣
弁天:能登麻美子
母:井上喜久子
下鴨総一郎:石原凡
海星:佐倉綾音
赤玉先生:梅津秀行
夷川早雲:飛田展男
金閣:西地修哉
銀閣:畠山航輔
淀川教授:樋口武彦
有頂天家族 第三話「薬師坊の奥座敷」 感想
阿呆の血
あらすじ
京の夏の風物詩、五山の送り火が近づいてきた。浮かれる人間どもに調子を合わせ、狸たちもまた夏の夜空でどんちゃん騒ぎをする。そのためには空飛ぶ納涼船が必要。下鴨家では、矢一郞がその手配に奔走していたが、口惜しくもその計画は頓挫。矢三郎は、矢一郞から頭を下げて、納涼船の手配を頼まれる。かくして矢三郎は、矢四郎とともに赤玉先生の元を訪ねるのだったが……。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:許琮 / 作画監督:杉光 登、井上俊之
ヅカじゃないお母さんも良いね!
矢一郞に協力する代わりに土下座させようとするが怒ったお母さんに川に落とされる。
まあ、本人的には軽口のつもりだったかもしれんが、ちょっと態度悪かったね。
矢二郞がいる井戸で食事。
矢三郎と海星は親が決めた許婚同士だが顔も合わせた事がなく、何を考えているか分からないらしい。
それにどっちみち夷川側から取り消されたとか。
蛙になる前の矢二郞結構イケメンだな。
くたばれ連呼される夷川は何を言ったのやら。
赤玉先生の家を尋ねる矢三郎と矢四郎。
携帯の充電が出来るって地味に便利だ。
暑いから電車でやってくる天狗。
時代の変化に適応してると感嘆すべきか、伝統が失われていると嘆くべきか。
お菓子をまず矢四郎に渡す矢三郎は良いお兄ちゃん。
兄弟が来た目的だった奥屋敷は弁天にあげてしまったらしい。
「まだ分からんか愚か者め!喜ぶ顔が見たいからだ!」
完全に骨抜きにされてるな。
如意ヶ嶽事件。
山に化けられた下鴨総一郎半端ねえ。
何で鍋にされてしまったんだか。
天下無敵
奥屋敷を貸してもらう為に弁天の元を尋ねる兄弟。
1話で射ぬいたのは風神の扇だったのか?
奥座敷を貸す代わりに壊したら金曜倶楽部で芸をする事を約束する(あ、これは奥屋敷ぶっ壊れるな)
更に面白くなかったらたぬき鍋。
「食べちゃいたいほど好きなのだもの」
クジラと戯れる弁天様は中々エロかった。
「父が呆気なく、冥土へ居を移した後も、残された母と、我々子狸兄弟は、毎年送り火の宵には納涼船を出してきた。下鴨一族のご先祖様の事なんぞは念頭にも上がらない。時には父を偲びもするが、大抵はただ賑やかに、夏の夜空でどんちゃん騒ぎをする。狸なのだからしょうがない。これもまた阿呆の血のしからしむる所だ」
本当に雰囲気とBGMが良い。
有頂天家族 第四話「大文字納涼船合戦」 感想
俺もちらし寿司食べたい。
あらすじ
矢三郎が弁天から借り受けた空飛ぶ奥座敷。空へと舞い上がった奥座敷で五山の送り火を楽しむ納涼会が始まった。上座に座る赤玉先生。亡き父総一郎に倣って矢一郞は布袋の姿に化けている。そしていつも通りの矢三郎と、はしゃいで濡れ縁をうろうろする矢四郎。それを見守る母。そこに大型船に乗った夷川家がやってきた。夏の夜空に一触即発の緊張感が漂う。
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:岡村天斎 / 演出:菅沼芙実彦 / 作画監督:小島明日香
「かまわん。いてもうたれ」
日曜の夜に落ち着いた気分で見るに適したアニメだね。
花火の打ち合いのどんちゃん騒ぎも痛快で面白い。
写真を撮る場面、矢三郎が矢四郎の後ろに立った方が収まりが良いと思うんだが、もしかして矢二郎の場所として残したんだろうか。
自分から出向くより招かれたという体を取りたい赤玉先生マジ面倒臭い。
奥座敷にポートワインを入れなかったのも、飛べなくなったのを認めるが嫌だったり、昔は軽んじてただろう奥座敷にワイン入れるのは負けた気がするとか、そういう理由なんだろうな。
「薬師坊を徹底して馬鹿にする会」とか天狗もやってる事は人間と変わらないな。
で、偽如意ヶ嶽事件。
一週間も山に化け続ける父親が半端ねえ。
事件後も楽しかったがはしゃぎすぎたと淡々と語るのが大物っぽい。
訪ねて養生しろと伝えたのは赤玉先生なりの精一杯の誠意だったんだろうか。
弁天はあれかな。夷川がちょっかいかけると見越して風神雷神の扇を奥座敷に忍ばせてたのかな。
何にしろ矢三郎は逃げ切れて良かった。
有頂天家族 第五話「金曜倶楽部」 感想
狸鍋を回避するべく、矢三郎はくるくるぽんぽん七変化に挑む。
あらすじ
七人の食通からなる「金曜倶楽部」。彼らは、忘年会に狸鍋を食べるが故に、狸の天敵であった。矢三郎たちの父、総一郎もまた、金曜倶楽部の鍋となったのである。そして弁天は、金曜倶楽部の一員であった。その弁天が、矢三郎を探している。五山の送り火の夜、弁天から借りた空飛ぶ奥座敷を壊してしまった矢三郎は金曜倶楽部で芸をしなくてはならなかったのだ。逃げ回っていた矢三郎だが、ついに弁天に見つかってしまう。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:伊藤秀樹 / 作画監督:伊藤秀樹
何故かタンスに隠れてたり金曜倶楽部まで様子を見に来る海星が可愛い。
ダルマの矢三郎が喋るたびに弁天の胸が揺れるのが何かエロい。
大正時代から続く秘密結社。メンバーは七福神の名を持つ。
「どう思うね、君。あちらは和平の上に胡坐をかいて真剣みに欠けてはないか?」
「まことにしかり。現実の厳しさを連中に教えてくれる」
矢三郎と布袋。
大人げない態度など似た者同士で会食中は結構上手くやれてたし、母親の命の恩人だけど、同時に父親の仇なんだよな。
何だろうな、この因縁。実力者の父親が鍋にされたのもこの因果が絡んでるのか?
おにぎり食べるお母さんは可愛い。
食べたくなるという布袋の主張はあまり理解出来ないけど。
「食べちゃいたいほど好きなのだもの。でも好きなものを食べたら、そうしたら好きなものがなくなってしまうんだもの」
刃牙のピクルみたいだな。本人としては儘ならない、極めて深刻な問題なんだろうな。
有頂天家族 第六話「紅葉狩り」 感想
阿呆の血のしからしむるところなら仕方ない。
あらすじ
金曜倶楽部を抜け出した弁天に連れられて、矢三郎と淀川教授は夜の屋上で紅葉狩りを楽しむ。酔って寝てしまった淀川教授を矢三郎に託し、弁天は消えてしまうが、やがて目を覚ました淀川教授は、「喰うということは愛するということだ。」という持論を矢三郎に説き始める。そして淀川教授は、矢三郎の父・総一郎が狸鍋になった金曜倶楽部の忘年会での不思議な出来事を矢三郎に語り始めるのだった。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:倉川英揚 / 作画監督:大東百合絵
ぶっちゃけ拉致した赤玉先生の自業自得だな。
「私に食べられるあなたが可哀想なの。でもね、私はあなたを食べてしまうのよ」
食うからには美味く食うのは義務、命を食うのはそれだけで美味いという境地を目指す淀川教授の考えは相変わらず共感しにくいが、栄養にならずに無為に死ぬよりは他の動物の糧になりたいという点に関しては同意出来る。
これを基点にし、自発的な意思を持っているという前提で食われる方が食う方に向ける愛というなら納得出来るんだけどね。
でも逆はエゴというか、矢三郎が言うように食われる方は堪ったもんじゃないというか。
「俺は、これまでにやりたい事はすべてやり、子供達も大きくなった。末はまだ小さいけれども、兄達がいるから、後は助け合って立派にやっていくであろう。俺は種を撒き、そこそこ育てた。一匹の狸としての役目は全うしたのだ。残された日々は天恵である。つまりはもうけものである。したがって、まあ、ここであなた方に食われたところで一向に構わない。食いたければ食うがいい」
本当に堂々としてるよな。自分が不味くて鍋が台無しになるのが申し訳ないとか大物すぎる。
本人が言ってるようにやりたい事とやらなきゃいけない事を全部終えたが故の境地なんだろうけど、ここまで穏やかに死を迎えられる人がどれだけいるだろう。
父の仇である淀川教授に恨みを抱けず、弁天を愛してしまった矢三郎。
恨みというのは長続きしないものだし、相手の人となりを知ってしまえば尚更。
井戸で泣く弁天。
彼女の事だから矢二郎がいるのは知ってると思うんだよね。
その上で井戸に来るのは、一人で泣くのは寂しいからなのかな。多分屋上で逆行で顔が見えなかった時も泣いてたよね。
何がそんなに悲しいのか。ある程度は推測出来るけど、今後の物語で明かされるのを待とう。
有頂天家族 第七話「銭湯の掟」 感想
銭湯回。
あらすじ
矢三郎が弁天から逃げ回っていた間、大の風呂嫌いである赤玉先生をなんとか風呂に連れ出そうとして失敗した矢四郎に泣きつかれた矢三郎は、いつもの口論の挙げ句、なんとか赤玉先生を銭湯に連れて行くことになる。駆り出された矢一郎を交えた一行を銭湯で待ち受けていたのは、偽右衛門選挙を前に暗躍する金閣と銀閣だった。
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:許琮 / 演出:今泉賢一 / 作画監督:今泉賢一
しょぼい風しか起こせなくてセンチになった赤玉先生は哀愁漂ってたな。
自業自得だけど。ナチュラルに女湯に入ろうとしたり全然懲りてない。
でも矢三郎が大阪に行ってる間、弁天に食われてないか心配するツンデレっぷりとか本当に面倒臭い。
渋々鉄のパンツを作らされた長浜の職人は南無。
けど下痢で数時間おきにトイレに入ってる今の自分にはちょっと笑えなかった。
でまあ、コメディチックな前半とは打って変わって後半で明かされた衝撃的事実。
蛙の矢二郎にかかる水滴の演出が何とも言えず切ない。この件についてはあれこれ書かず静かに次回の放送を待ちたいと思う。
有頂天家族 第八話「父の発つ日」 感想
あらすじ
金閣と銀閣に告げられた事実を確かめるため、矢一郎と矢三郎は矢二郎のいる六道珍皇寺の井戸を訪れる。父・総一郎はなぜ狸鍋になったのか。なぜ矢二郎は蛙となって井戸に篭ることを選んだのか。矢二郎の思わぬ告白は、矢一郎と矢三郎に衝撃を与える。そして矢三郎は、総一郎の死について赤玉先生よりさらに新たな事実を告げられるのだった。
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:菅沼芙実彦 / 作画監督:川面恒介、大東百合恵
兄二人の演技が光る回だった。
前回も書いたけど水滴で矢二郎の涙を表現するのは見事だったし、川を流れる所や独白が胸に迫る。
六道珍皇寺の井戸は冥界に繋がってるんだよなぁ。ずっと謝りたかったんだろうな……
矢一郎だけど矢二郎が酔っ払った父を置き去りにしたと確定した後も非難らしい非難は「この大馬鹿者め」くらいなんだよな。
弟の事をよく知ってるから故意に見殺しにした訳じゃない事もずっと自責の念を抱いている事も知っている。
だから責められないけど気持ちを押し殺すのは辛い。
「どうか違うと言ってくれ」の悲痛さよ。
「下鴨総一郎、一足御先に御免被ります。面倒事もたくさんございましたが、まずまずの愉快な一生でした。如意ヶ嶽薬師坊様には長いご厚誼を賜わりまして、誠に忝く存じます」
相変わらずの総一郎の潔さ。ひねくれ者の赤玉先生が別れるのが残念だと心情を吐露したのが本当に最期なのだと実感させられて涙腺にくる。
そしていつの日か先生の役に立つと言われた矢三郎が魔王杉を起こしたのは皮肉。
ただ真相はまだ何かありそうだな。
赤玉先生は総一郎が鍋になった事を「阿呆な事をする」と言ってるんだよな。偽叡山電車の時に何か覚悟してそうな雰囲気もあったし。
海星が好きな矢二郎の為に何かするつもりだったけど食われたのはその為?でもそれだとお母さんが婚約破棄に怒ったのと矛盾するか?
矢二郎の事もきちんと知っていた母の偉大さ。
知ってて黙ってたのは家族が離れ離れになったり憎み合うのが嫌だった総一郎の意を汲んでたのかな。
有頂天家族 第九話「夷川の娘・海星」 感想
遂に海星の素顔お披露目。
あらすじ
長きにわたって対立してきた下鴨家と夷川家。狸界の頭領・偽右衛門だった下鴨総一郎の後継を巡り、下鴨家の長男・矢一郞と夷川家の当主・早雲は、今改めて偽右衛門選挙の場で衝突しようとしていた。雌雄を決する長老たちの御前会議に、赤玉先生の立ち会いをお願いしようとするが、赤玉先生は駄々をこねて出席を承諾しない。説得のため、矢三郎に白羽の矢が立つ。
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:岡村天斎 / 演出:許琮 / 作画監督:杉光 登
「知らない方が良い事もある。知らなければならない事はいずれ知る事になるし、知らないで済むものならばそれにこした事はないのさ」
含蓄のある言葉だ。
最後の「あぁ、うん。頑張ろう」とか淀川教授の喋り方は好きだな。
しかしバームクーヘンでけえな。喉渇きそう。
頂法寺のへそ石って狸だったのかよ!?
>場を諌めてくれた人は南禅寺さんです。原作では矢一郎の友人で共に赤玉先生の元で学んだ仲です。まさに若旦那って感じですね!
貫禄があると思ったらネームドキャラだったのか。
総一郎は弁天様がいると化けの皮が剥がれる、か。
この辺りも鍋事件の真相に絡んでそうだ。
「毛玉如きの尊敬が必要ですか?」とか「問答無用で偉いから」とか矢三郎は先生を煽てるの上手いな。
他の狸が頭を低くしてる中でもふてぶてしい態度を崩さないのが先生の好みに合ってるんだろうな。
柚子入りの風呂は良いな。実家では毎年入ってたんだけどなぁ……
金閣銀閣にどんぐりぶつけたり阿呆呼ばわりするのに他人に馬鹿にされると怒る海星。家族を大事にする所はいとこだな。
で、海星の素顔公開。魔梨威さんでイメージしてたけど羽美ちゃんに近いな。
これの更に数年前に惚れた矢二郞はロリコンなんじゃ……
海星の「ごめんな」が過去にかかってるのか未来にかかってるのか。
勝利祈願と聞いて笑顔になる矢一郞はあざといよね。
有頂天家族 第十話「夷川早雲の暗躍」 感想
遂に明かされた真相。
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:岸二千雄 / 演出:佐土原武之 / 作画監督:佐藤友子、高鉾誠、後藤麻梨子
「さよならには色々なものがある。悲しいさよならもあろうし、時には、ありがたくて清々するさよならもあろう。一旦さよならしたものが、照れ臭そうに、ヒョッコリ帰って来るのは良くある事だ。そうかと思えば、短いさよならのように見せかけてなかなか帰って来ぬものもある。そして、二度と戻ってこない、生涯にただ一度の、本当のさよならもある」
偽右衛門は名誉はあるけど昼も夜もない激務で安楽呑気に生きたい狸は敬遠気味(一騎打ちになってるのもそういう事情があるのかな?)
しかし父へ憧れる矢一郎は不向きだと分かっていても目指す。
早雲もベクトルは違うけど似たようなものだな。
兄の事でコンプレックスを抱いているだろう早雲にとってかつて負けた偽右衛門選挙に勝つ事は劣等感を振り払うのに必要だったんだろう。
だが許せない。双子は事情を知らないっぽいからまだ嫌な奴で済む範疇だけど早雲は完璧にアウト。
総一郎が捕まる時、根付に化けた海星の目が必死に動いてたんだよな。
あの時や下鴨家の狸と接する時の海星の気持ちを考えると本当にやりきれない。
時々矢二郎の所に来てたらしいけど謝ろうとしてたのかな?
父が鍋になった真相について矢三郎が思ったままだったと言うが、声は震えてたよな。
険悪な仲であっても実の兄を謀殺するとは思ってなかったというか、肉親の情を信じたかったんだろうか。
有頂天家族 第十一話「捲土重来」 感想
だって聞かれなかったもの。
危うい所を弁天に助けられた矢三郎。
更に早雲に捕まった矢一郎が淀川教授に引き渡される事を知る。
何とか阻止しようとする矢三郎は偶然にも淀川教授を発見するが――
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:倉川英揚 / 作画監督:大東百合恵
欲しいものが何一つ手に入らない弁天様。
「だって私は人間だもの」とか深い情念が籠ってそうなんだよな。
攫われる前の背景とか分かってないから推測しか出来ないけどね。
母上の総さん呼びの後に夷川さん呼びは堪えてそうだなと思ったら案の定。
「あんたは俺を夷川と呼ぶ」
自業自得だけどここだけはちょっと可哀想だと思った。ほんのちょっと。
「阿呆高じて崇高となる。我らはそれを誇りとする。我らの父も、そのまた父も、下鴨家の狸達は代々、その身の内に流れる阿呆の血のしからしむるところによって、時に人間を化かし、時に天狗を陥れ、時に煮え立つ鉄鍋へ転げ落ちてきた。これは、恥じるべき事ではなく、誇るべき事である。たとえ涙が滲んでも、それでもなお誇る所に、我ら兄弟の面目があると知れ」
今回はやられっぱなしだったけど次回予告でテンション上がった。
下鴨家はてんでばらばらだと笑った金閣銀閣に目に物見せてやってほしい。
有頂天家族 第十二話「偽叡山電車」 感想
「捲土重来ー!」
あらすじ
矢四郎は、海星から家族の危機を知らされるが、為す術もない。土砂降りの雨の中、たった一人残された矢四郎の脳裏に響くのは、金閣の「あんなやつ、放っておけばいい。なんの役に立たないもの」という言葉。意を決して駆けだした矢四郎が向かったのは、蛙となった兄・矢二郎がいる六道珍皇寺。一方、金閣・銀閣の罠に陥った矢三郎は檻の中で尾羽打ち枯らしていた。絶体絶命の矢三郎に起死回生の策はあるか!
脚本:檜垣 亮 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:許琮 / 作画監督:川面恒介、大東百合恵
「やめろこのスケベ!」
「僕らのパンツを脱がすなってのに……」
台詞だけ書き起こすとそこはかとないエロすがあるな。
「やっほー!」
「やっほー!」
「ああ、どうしよう、矢三郎。我が一族の頭領、兄さんの絶対絶命の危機だというのに、俺は何だか妙に面白くてしようがないよ!ふざけたことだなぁ」
「構わん!走れ兄さん!これも阿呆の血のしからしむる所だ。面白き事は良き事なり!」
ここの楽しそうな兄弟の顔で和み、父親の最後の言葉を思い出した矢二郎兄さんでしんみりした。
「空飛ぶ叡山電車。しかも偽物!」
金閣銀閣兄弟もそこそこ頑張ったけど矢四郎が一枚上手だったな。
川に落ちるか金曜倶楽部に捕まるかであっさり川に落ちた兄弟に笑った。
寿老人は何なんだろう。別作品の登場人物らしいが、そっちでも正体は曖昧らしいんだよな。
矢一郎兄さんに撫でられる時の矢四郎が可愛い。
証拠を掴んでないのに早雲を糾弾しようとした兄さんはまだまだ未熟だな。まあ、時間がないから仕方ないけど。
狸は、天下太平を愛する生き物である。狸界における天下太平とは何か。それは、鴨川の土手に寝転んで、ポカンと青空を眺めていれば、手に入るものである。大変お手軽な筈のものである。にも関わらず、今の我々を取り巻く状況は何とした事であろう。阿呆の血のしからしむる所とはいえ、狸として、これで良いのか?
役者が揃って次回は最終回。下鴨家の運命やいかに。
有頂天家族 第十三話「有頂天家族」 感想
大団円。
あらすじ
仙酔楼の座敷では金曜倶楽部による狸鍋の準備が整い、檻に入れられた狸が運ばれていく。一方、別の座敷では狸の頭領・偽右衛門を決める会議が開かれ、居並ぶ狸たちを前に罠を脱した矢一?と早雲が正面から衝突していた。ふてぶてしい態度を崩さない早雲に、ついに矢一郎の堪忍袋の緒が切れる。狸と天狗と人間の三つ巴で繰り広げられる波乱万丈の物語、その結末やいかに!
脚本:菅正太郎 / 絵コンテ:吉原正行 / 演出:菅沼芙実彦 / 作画監督:川面恒介、大東百合恵
いよいよ最終回。女子高生は魅力的だよね。
妖怪大戦争、ではなく叔父と甥の対決。
「いかがですか?儂がそんな事をするとお思いですか?」
絶対、(あいつならやりそうだなー)と思ってる狸いそう。
とはいえ、狡猾そうな早雲だから分かりやすい証拠は残してないんだろうな。
矢二郎兄さんをナイスキャッチする南禅寺さんはイケメン。
「何だ!この文明開花の世の中で好き好んで狸鍋なんぞ食って!何が金曜倶楽部だ!何が伝統だ!」
ぶっちゃけたー!
「食う事は愛だ。しかし食うに食えないのも愛なのだ」
「詭弁上等!御意見無用! 」
淀川教授ハッスルしまくり。母上が魔性の狸すぎたね。
正月に母上と淀川教授がお辞儀した場面も、さらりと描写されてたけど良いシーンだった。
赤玉先生大暴れ。
くす玉が落ちてくる所とか「浮気の現場でございます」とか笑った。
仙酔楼も京都市内も災難だったな。
母上と矢二郎兄さんの通話だけど真っ先に聞くのが怪我してないかどうかでね、うん……
「御久し振りです……母上……ご無沙汰いたしました……どうか、お許しください」
「構わないよ。私には、お前の事が分かっているもの。だからもう泣くのはおよし」
深い母の愛を感じる。
文字に書き起こしてみたが、どうにも陳腐だな。これは実際に聞かないと駄目だ。
その後、矢二郎兄さんがカエルのままでも腹鼓をしてて和んだ。
原作の赤玉先生は矢三郎にも声をかけてたらしいけど、アニメの無言も師弟の絆が感じられて好き。
矢三郎の後ろに立つ海星もアニメならではの表現だな。それにしても身長差が危ない。
「それじゃああなたは何を願うの?矢三郎」
(はて。私は思案した。しかし、特に願いはないのだ。とりあえず皆が生きており、とりあえず楽しければ良いのだろう。我々は狸である。狸は如何に生くべきかと問われれば、常に私は答える。洛中うごうごする狸達よ、一切の高望みを捨てよ。面白く生きる他に、何もすべき事はない)
「矢三郎?」
「取り立てて、願う事もないですなぁ」
(我等一族と、その仲間達に、程々の栄光あれ)
願いがないって現状に不満がないって事で良き哉良き哉。
笑いあり涙ありで本当に良いアニメだった。原作の2部も楽しみ。
こっから先はバンダイチャンネルの感想。
生の森見登美彦先生を始めてみた。口調は普通だったね。
ゴージャスチキンって何だっけ。
比べるのもおこがましいが、確かに作者が深く考えずに入れた描写に読者が食い付く事はままある。
監督は2回目だと見えるものがあると言うが、特に矢二郎兄さん関係は設定を踏まえた上で最初から見たいな。
ぬいぐるみやラバーストラップ欲しい。早く商品化しないかな。
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- テーマ:有頂天家族
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