祝! 12ハロンのチクショー道発売日決定
- 2021/11/01
- 21:20
https://t.co/lxcMe4qMAk閑話の方更新しました。初報から随分時間が空きましたが、12月に書籍発売となりますので、ぼくに馬券代恵んでください#小説家になろう #12ハロンのチクショー道— 野井ぷら (@maruino12f) November 1, 2021 https://t.co/txjXhUQeebオーバーラップノベルス様から出ます。12月刊行予定のしたのほーーーーーーーーにあるので見逃さないでくださいね!来月はきっともうちょっと上の方で紹介されますきっとたぶ...
12ハロンのチクショー道 プロローグ:誰かの走馬灯 感想
- 2021/11/03
- 22:11
プロローグ:誰かの走馬灯書籍の発売を記念して復習がてら1日1話くらいのペースで感想を書けたらいいな。「女のケツを並べてパコパコ犯しまくる生活がしたい」と願ったら競走馬になってしまった主人公。以前Twitterでも書いたけど主流のSS系な上に誰が見ても突然変異なサタンマルッコ君に果たしてどれほどの肌馬が集まるのか。まあ、ディープやキンカメは種付けのし過ぎで早死にしたしスぺなんかはメンタルを病んだと聞くので程々く...
12ハロンのチクショー道 1F:彼の出会いと彼らの出会い 感想
- 2021/11/04
- 21:09
1F:彼の出会いと彼らの出会い>牧場ゆかりのスタミナ血統の牝馬に物は言いようである。シーホークがいるから辛うじて嘘ではないが。種付け料500万でセリでは80万もいかなかったマルッコ。この時はソラコイの20XXかな。幼名はマルッコだったっぽいけど。安いとよく言われるテイエムオペラオーが1000万、もっと高ければ牧場が倒産しなかったかもしれないタマモクロスですら500万なので比較するとまったく評価されてない。まあ、モー...
12ハロンのチクショー道 2F:彼らの流儀-1 感想
- 2021/11/05
- 20:47
2F:彼らの流儀-1重圧に耐えきれなくなった高橋騎手。彼の感じたプレッシャーはテイエムオペラオーのお気に入りのリュックと揶揄された和田竜二が天国と思えるレベルかもしれない。リュージはデビュー年に重賞を勝ってて若手のホープだったし、オペラオー以前にテイエムの馬を重賞馬にしてるし、決して運だけの男ではない。一方の高橋騎手はまあ……たまたま名馬の鞍上になっただけと言われたら否定出来ない。別の架空馬作品だと似た...
12ハロンのチクショー道 2F:彼らの流儀-2 感想
- 2021/11/06
- 19:07
2F:彼らの流儀-2主人公の特異性が明らかになる回は読んでてワクワクする。この辺の特性がちゃんと世間に広がってたら仮に産駒が走らなかったとしても「こんなの遺伝する訳ねーよ」で納得されそう。マルッコが自分で考えてレースを走ってる部分、有馬記念のテイエムオペラオーや安田記念のウオッカ、あるいは札幌日経賞のギャロップダイナやエリザベス女王杯のポルトフィーノみたいに現実でも自分の判断で競馬をやった競走馬はいる...
12ハロンのチクショー道 3F:彼らの決意-1 感想
- 2021/11/07
- 20:57
3F:彼らの決意-1>結婚式のスピーチでマイクの前に立った新郎の父のような様相で、サタンマルッコ生産者中川貞晴は我が子の晴れ舞台を見守っていた。実際に近々結婚式のスピーチする事になるよね、多分。撮影会になってるパドックだけど、マルッコ君は仮にフラッシュを焚かれても大丈夫だろうな。カブトシロー、エリモジョージ、ダイタクヘリオスは人気と順位が反比例してたから新聞を読む馬と言われたが、マルッコ君は物理的に新...
12ハロンのチクショー道 3F:彼らの決意-2 感想
- 2021/11/08
- 20:52
3F:彼らの決意-2主人公の初敗北回。観戦してて「うわあぁぁ! トモさんのポツン騎乗……」となったファンもいたのかな。なろうの感想で指摘されてた記憶があるけど、これでマルッコが「騎手が余計な事をしたから負けた。自分の実力じゃない」と判断しなくてよかった。この辺りは前世のネジュセルクル時代の経験があればこそかもしれない。クリス(騎手)がいなかったら負けてたという状況は既に体験済みだし。>生活の中にそういう...
12ハロンのチクショー道 4F:夢の終わり-1 感想
- 2021/11/09
- 17:00
4F:夢の終わり-1マルッコが本気になった事を喜ぶ小箕灘さん。驕れる天才が敗北をきっかけに慢心を捨てた訳で、その才能に惚れた側としてはどこまで行けるのか楽しみだよね。皐月賞をレコードタイム1:57.6で勝利したストームライダー。アルアインのレースレコードが1:57.8なのでマジ化け物。まあ、ダイスケ君の影響も大きいだろうけど。>ダイランドウ暴走の結果、それを追う各馬の足も速まり、レース全体が空前のハイペースとなっ...
12ハロンのチクショー道 4F:夢の終わり-2 感想
- 2021/11/10
- 19:30
4F:夢の終わり-2ライバル陣営の描写もしっかりあるのがチクショー道の魅力の一つ。どこも「自分の馬が一番だ!」と信じてるのが読んでて心地よい。テツゾーの名付け親である馬主の孫視点を想像するのも楽しい。作業量が半端ないだろうけどほぼ架空だからどんどんエピソードでも盛れるのが史実年代と比べた場合の強みと言えば強みだろうね。意外に長い付き合いになるヤッティヤルーデス。どうしてもエルの声で再生されてしまう。>6...
12ハロンのチクショー道 4F:夢の終わり-3 感想
- 2021/11/11
- 18:33
4F:夢の終わり-3父系はディープインパクト、母は秋華賞馬。皐月賞をレコード勝ち!Vやねん! ストームライダーしか勝たん。ダイランドウが皐月賞に出たのは馬主の意向らしいけど、現実でもやっぱり短距離よりクラシックという馬主は多いのかな。>恩に着るならさ、ダービーの後うちのダイスケと併せてくれよ。あの二頭、妙に仲がいいじゃん。なんかいい結果になりそうだしさ」須田センセイが名伯楽すぎる。マルッコのインタビュー...
12ハロンのチクショー道 4F:夢の終わり-4 感想
- 2021/11/12
- 19:01
4F:夢の終わり-4ダービーは運のいい馬が勝つという格言に対して運ってのは枠順の事だよと極めて現実的な視点をぶつけてくるの好き。その上で> いいではないか。> いつか圧倒的な存在がそれらのジンクスをねじ伏せて勝てば。> ジンクスなんて下らない。世の中に風穴が開いた気がするはずだ。> いいではないか。> 実力一強とされる強い馬が有利な枠から圧倒すれば。> やっぱりね、と勝ち馬に乗って、少し膨らんだ財布を...
12ハロンのチクショー道 4F:夢の終わり-5 感想
- 2021/11/13
- 18:47
4F:夢の終わり-53連単47万円を当てたケイコ夫人。サニーブライアンの鞍上だった大西直宏騎手はダービー前日に四暗刻緑一色のダブル役満を上がったというがこの大穴も縁起がいいね。小箕灘センセイとクニオのやり取り、本番直前に半信半疑になって夢みたいに感じちゃうけど、その夢心地が気持ち良さそうな空気感? が良い。ポエム実況好き。自分もたまに小説を書くから18頭分を考える労力がどれ程かある程度分かるので感服してしま...
12ハロンのチクショー道 4F:夢の終わり-6 感想
- 2021/11/14
- 19:00
4F:夢の終わり-6ダービーの時期になると無性に読み返したくなるレースシーン。大逃げしているネタ馬を無敗の皐月賞馬が強襲してあっという間に抜き去……> あっという間! 並ばない! あっという間にスティールソードとラストラプソディーを抜き去り、サタンマルッコを、> サタンマルッコに、> サタンマルッコが、まだ粘る! まだ粘っている!?これねぇ。実際に映像で見てみたい。今年は青葉が茂ったね。>恐らく世代戦で...
12ハロンのチクショー道 5F:彼らの目覚め-1 感想
- 2021/11/15
- 17:00
5F:彼らの目覚め-1羽賀でも祝勝会やってそうだよね。地方の馬がダービーを制したのは生産者を勇気づけること間違いなしだし。高橋騎手もまあ、色々複雑な心境だろうけど自分の決断が間違ってないと証明されたのは良かったのではなかろうか。もしウマ娘化したらマルッコ×ダイランドウで一時代を築けるよ(真顔)チクショー道はマルッコという特異点と出会った事でライバル達も強くなっていくのが良いんだ。競馬はやっぱり一強より複...
12ハロンのチクショー道 5F:彼らの目覚め-2 感想
- 2021/11/16
- 17:00
5F:彼らの目覚め-2このラストで語彙力がなくなる実況、キジマバクシンオー?小箕灘さんがファン投票で3位になったと勘違いしたクエスフォールヴ、一体どんな馬なんやろな。すごくどうでもいい事だけど6月24日が日曜日になるのは2029年、2035年、2040年、2046年なんかが該当するらしい。青葉賞→ダービー→宝塚は批難されても仕方ないクソローテ。素人が一目で分かるくらいガレガレのガレだったみたいだし。まあ、その状態で3歳宝塚3...
12ハロンのチクショー道 5F:彼らの目覚め-3 感想
- 2021/11/17
- 17:00
5F:彼らの目覚め-3>今もカメラを向けたファンに対し、「プーマか? プーマのポーズ決めていいんか?」とでも言いたげに、後ろ足立ちで探り探りポーズを決めようとしている。黄金の血統に受け継がれし二足歩行だ!マルッコの影響で「馬って騒がしくしても大丈夫なんだ!」と勘違いするファンが出ないか少し心配。饅頭や煎餅で地元を潤すマルッコ君、ハルウララ以来の地方の救世主だぜ。バイクの雑誌にマルッコの記事を載せた編集...
12ハロンのチクショー道 5F:彼らの目覚め-4 感想
- 2021/11/18
- 16:00
5F:彼らの目覚め-4ダイユウサク(ダイコウサク)やアメリカンファラオ(アメリカンフェイロー)みたいな名前秘話を持つサダノマルッコ、もといサタンマルッコ。でも冠名じゃなくなった事で将来的にサタンマルッコ記念が出来る可能性があるんだよな、報知杯弥生賞ディープインパクト記念(皐月賞トライアル)みたいに。青葉賞を勝ってたら青葉賞サタンマルッコ記念とか良さそうだけど2着だしな(それを言ったらディープは弥生賞に出...
12ハロンのチクショー道 6F:彼の迷い-1 感想
- 2021/11/19
- 16:00
6F:彼の迷い-1引退後ならともかく現役時代からファンと交流会をやってるダービー馬なんて早々いないぜ。海の向こうの乗馬をやってくれるケンタッキーダービー馬はそろそろデビューしたかな?謎の調教助手クリス、栗東では「外国人の調教助手なんて珍し……(二度見)」「短期免許で稼ぎに来たのかな?(勘違い)」みたいな例が多発してそう。クニオはフィールに気付かなかったハヤトみたいだ。セントライト記念はスティールソード、...
12ハロンのチクショー道 6F:彼の迷い-2 感想
- 2021/11/20
- 16:00
6F:彼の迷い-210月に雪とか異常気象すぎる。魔王じゃ……魔王が現れたのじゃ……!>「今は、スダサン厩舎のお手伝いしています。体を直したら、騎手、またやりたいでス」>「そうか。そうか……!」トモさんもドバイで相棒を失ってるから似た経験を持ったクリスが再起してくれて嬉しいだろうな。>ドイツから短期免許で騎乗に来ていた騎手が、未勝利戦で大きな声援を受けた事に対して多大な衝撃を覚えたと述懐しているなど逸話が多い。...
12ハロンのチクショー道 6F:彼の迷い-3 感想
- 2021/11/21
- 16:00
6F:彼の迷い-3菊花賞3着だったヤッティヤルーデス。こいつもまた魔王世代の一員だからね。横田騎手渾身の追ってるフリ。前回の「そういう時のために、俺達(ジョッキー)がいるんだから。」を有言実行するトモさんは格好良いんだ。スプリンターズSを勝ったダイランドウだけど連載当時、3歳馬の勝利はアストンマーチャン以来の快挙。最近はピクシーナイトが勝ったね。転生馬SSは増えてるけど主人公の心理描写が少なくて周囲の関係者...
12ハロンのチクショー道 6F:彼の迷い-4 感想
- 2021/11/22
- 16:00
6F:彼の迷い-4戦いは新たな領域へとシフトする。同期とバチバチするクラシックが終わったら自然に年上の最強格との戦いに移行出来るから競馬小説とスポコンって相性良いなと思う。マルッコ君、新聞読んで自分よりクエスの扱いの方がデカい事に気付いてやる気出したんだろうか。それとも菊花賞での不甲斐なさか。>追い比べになったらサタンは負けないだろうな>負けるとしたら外から一気にまくられるとかそういう展開2年後の宝塚が...
12ハロンのチクショー道 6F:彼の迷い-5 感想
- 2021/11/23
- 16:00
6F:彼の迷い-5>昔はこの時期の府中は枯れ芝だったんだけどなぁ。昔のレース映像を見てると「何これ? ダート?」ってなるよね。黒鹿毛のクエスフォールヴ。黒鹿毛や青毛の馬は格好良くて好き。まだ手抜きしてる頃のキャリオンナイトが初登場かな?マルッコ二度目の敗北。それも一度目とは違って鞍上ときちんと折り合った上での完全な実力差による負け。この負けがマルッコにもたらすのもは――セルクル時代も含めて完全敗北ってこ...
12ハロンのチクショー道 7F:夢のはじまり-1 感想
- 2021/11/24
- 16:00
7F:夢のはじまり-1マルッコがセルクルと同じ走りを出来るかもしれないと気付いた時のクリスの衝撃は如何ほどか。まあ、最初に会った時に生まれ変わりだと思ってるから驚きよりも「やはり……」という納得かもしれないが。馬にとっては腰椎断裂骨折、騎手にとっても落馬の危険がある走法。それを使っても負けたくない、勝ちたい相手がいる。実に少年漫画的な展開で再戦への期待が否が応でも高まる。...
12ハロンのチクショー道 7F:夢のはじまり-2 感想
- 2021/11/25
- 16:00
7F:夢のはじまり-2短距離界の新星、ダイランドウ有馬記念参戦!ダイタクヘリオスかよ。まあ、中山の2500は独特なコースでマイラーでも好走出来ると言われてるけどさ。オーナーは元々短距離よりクラシックの人みたいだから有馬出走はノリノリだろうね。まあでも、ファン視点では無謀な話だよな。2000の皐月賞でも爆死してるしな。この頃はダイスケの変わった特性が分かってないし。ダイユウサクも有馬記念の前も割とこんな感じで低...
12ハロンのチクショー道 7F:夢のはじまり-3 感想
- 2021/11/26
- 16:00
7F:夢のはじまり-3>羽賀時代の調教での不真面目さと自主トレでの勤勉さを知るクニオが居なければ成されなかった調教プランではある。コメディリリーフっぽく見えて案外有能なクニオ。>『岡田爺また髪薄くなったな』暗黒大僧正!暗黒大僧正じゃないか!有馬記念5年連続8枠の海老名外志男もとい海老名内志男。元ネタだろう蛯名正義騎手ですら大外枠は3年連続なのに(これでも凄い確率だけどさ)撮れ高が高そうな人間の方のS氏。零...
12ハロンのチクショー道 7F:夢のはじまり-4 感想
- 2021/11/27
- 16:00
7F:夢のはじまり-4ウマ娘でも内枠の娘が囲まれたまま抜け出せず……という事がたびたび。今年のジャパンカップ1枠2番で1度も二桁の馬番になった事がないコントレイルが一部で忖度枠だと言われてるな。中山競馬場と東京競馬場の違いはあれど、メジロマックイーンの秋天斜行も最初のコーナーが近いから外枠は不利でそれを覆そうとした結果だっけ。マルッコが3歳の時に既に7歳のキャリオンナイト。なんでドバイの時には9歳。カンパニー...
12ハロンのチクショー道 7F:夢のはじまり-5 感想
- 2021/11/28
- 16:00
7F:夢のはじまり-5がっつりやってくれる竹中ちゃんの解説好き。実況もそうだけど、架空馬の名前や脚質やこれまでの戦績をしっかり考えて文章に起こして読者をワクワクさせるさんは本当に尊敬する。川澄騎手、一応有馬でのマルッコの走りを見る機会はあったんだよな。まあ、一度でもマルッコより先を走ってないと気付けないから意味ないけど。...
12ハロンのチクショー道 カバーイラスト公開 ~さらばクニオ~
- 2021/11/28
- 19:03
ジャパンカップの興奮冷めやらぬ中、12月25日発売「12ハロンのチクショー道」カバーイラスト大公開!出走日(発売日)は有馬記念の前日です! 馬券だけでなく何卒本作も本命◎としてお買い求めください!予約:https://t.co/1OCGvQ75Co#12ハロンのチクショー道 #競馬 #サタンマルッコ pic.twitter.com/RSulCxvrLh— オーバーラップ情報局 (@OVL_BUNKO) November 28, 2021 >・あらすじ>12ハロン――競馬で数々の歴史を生み、人々を魅...
12ハロンのチクショー道 7F:夢のはじまり-6 感想
- 2021/11/29
- 16:00
7F:夢のはじまり-6>いよいよ枠入りが始まる。1枠①番の枠入りは一番最初。枠の中に居る時間が最も長いためそれを嫌う陣営もある程だ。竹騎手がまさにそうだね。2番ならいいけど1番になるのは運が悪いと言ってた。マルッコは待たされても気にしないだろうからそういう部分でも強い。これまでのレースでもグリムガムジョーみたいに騎手は抑えたいのに馬がマルッコの大逃げに触発されるケースはあったんだろうな。放っておくとそのま...
12ハロンのチクショー道 8F:彼らの見た流星-1 感想
- 2021/11/30
- 16:00
8F:彼らの見た流星-1以前からちょくちょく出番のある安達満の本格登場回。小箕灘調教師やトモさんもそうだけど、色褪せた日々を送っていた男達がマルッコとの出会いで情熱を持つというシナリオが堪んない。チクショー道はファンの描写も魅力だと思うのよ。ダービーで複勝に賭けるつもりだったのを単勝に切り替えるシーンが好きだけど、この時2000万くらい賭けて8億ほど返ってきたみたい。そのうちマルッコ産駒の一口馬主になりそう...
12ハロンのチクショー道 8F:彼らの見た流星-2 感想
- 2021/12/01
- 16:00
8F:彼らの見た流星-2マルッコが命を削ってようやく勝てたクエスを圧倒する欧州最強馬セヴンスターズ。少年漫画的なインフレを感じる。ゴールドフリートはトレヴに負けたらしいけど、良かった、ジャスタウェイとフランスに旅行に行った三冠馬はいなかったんだ。ディスタフだけどBCを勝った馬が現れたんだ。現実でもいつか凱旋門の呪いを解いてくれる筈……!マルシュロレーヌ、キョウエイマーチの孫という血統がドラマすぎる。>「………...
12ハロンのチクショー道 8F:彼らの見た流星-3 感想
- 2021/12/02
- 16:00
8F:彼らの見た流星-3ダービーは知ってるけど菊花賞と有馬は知らない中川健治。>あの時吹いた風は、年末の今も続いていた。町並みが明るい。人の笑顔が眩しい。生まれ故郷だし嫌ってはいないけど、それはそれとして寂れた田舎。そんな羽賀を活気づけたマルッコと、マルッコが現れるまで競馬場を維持した父貞晴の力を実際に目の当たりにしたら夢を託してみたくなるだろうな。地方からやってきて並み居る良血馬を倒して、ジンクスも...
12ハロンのチクショー道 9F:死闘-1 感想
- 2021/12/03
- 16:00
9F:死闘-1檀柄海岸の砂浜で特訓するマルッコ。もしウマ娘化したら合宿イベントの時にニコ動で「※史実です」のコメントが流れるかも。>「わ、わたしは! お、俺はねぇ! マルッコの行く末が見たい!」から始まる一連の台詞、これこそ息子が信じてる肝心な時にしか役に立たない男中川貞晴。これには小箕灘センセもにっこり。マルッコに夢を見てる小箕灘師だけど、海外遠征はリスクもあるし浮かれて冷静な判断が出来てないオーナー...
12ハロンのチクショー道 9F:死闘-2 感想
- 2021/12/04
- 16:00
9F:死闘-2やっぱりライバル陣営の描写は本作の魅力の一つだと思うわ。架空だからいくらでも掘り下げられるのはやっぱり強い。大阪杯に出したがってるダイランドウのオーナーは困ったちゃんのように思えるけど、2500mで好走出来る馬を大阪杯に出すのは自然ではある。もし勝てば前人未到の三階級制覇だしね。自分、ウマ娘1期→昔のウイポ、マキバオー→チクショー道というルートを辿ったので「大阪杯ってGⅠなの!?」と驚いた記憶があ...
12ハロンのチクショー道 9F:死闘-3 感想
- 2021/12/05
- 16:00
9F:死闘-3栗東サーの姫、帰還。>丸厨嵐厨艦厨ディープアンチフリートアンチステゴキチ>よし、全員いるな!嫌なアベンジャーズである。netkeibaとかではドバイシーマクラシック組が国外逃亡扱いされてるかもしれない。>ええんかダービー馬、おまえそれで……放し飼い状態のマルッコだけど、アメリカには乗馬やってる現役ダービー馬がいるからな。スケールが違うぜ(まだ勝ってないけど)極限まで削ぎ落とした体に鬼が宿ってるスト...
12ハロンのチクショー道 9F:死闘-4 感想
- 2021/12/06
- 16:00
9F:死闘-4お手馬を取られて悔しさよりクリスの復活を喜ぶトモさん、半ば親目線だね。長年の宿願だったダービーを勝てたけど、衰えを感じる年齢だし名手として終わりたい、マルッコの栄光を汚したくないという想いもあるかも。ラスト君以上に時代が悪すぎた魔王世代のホウユウアオゾラ君とマイザーアカウント君。芝はどの距離も逃げ場がねえ。コトブキツカサは牝馬限定があるし昨年末の有馬で善戦してる。なにより二冠の時点で引退...
12ハロンのチクショー道 10F:彼の助走と彼らの驚き-1 感想
- 2021/12/07
- 16:00
10F:彼の助走と彼らの驚き-1ちょっと前まで地方の一調教師だった筈の小箕灘師から名伯楽の風格を感じる。立場は人を育てるというやつだろうか。ライバルとの激闘の度に身を削られるマルッコを見続けた結果の閑話道の独白が好きなんだ。>小箕灘スグル44歳。横田友則49歳。二人の男はガッシリと握手し、そして別れた。タメ口で会話するのが好き。いよいよマルッコ陣営も一つになったって感じだね。実績と年齢が上の騎手と年齢は下で...
12ハロンのチクショー道 10F:彼の助走と彼らの驚き-2 感想
- 2021/12/08
- 16:00
10F:彼の助走と彼らの驚き-2>そこまでやれてしまう、というのもある意味マルッコの才能であるのかもしれない。普通の競走馬は追い立てられようとも、命に関わる程の激走など、それこそ命がかからない限りしようとはしない。あー(3回目の有馬記念を思い出しつつ)中川健治はしがらみがあって無茶が出来ないと言ったけど、元社会人のマルッコの中の人もそういう人間社会の複雑さは身に染みているだろう。一方で競走馬の世界は死ぬ...
12ハロンのチクショー道 10F:彼の助走と彼らの驚き-3 感想
- 2021/12/09
- 16:00
10F:彼の助走と彼らの驚き-3羽賀からライブ配信でマルッコの調教を確認する小箕灘師。リアルでもシュシュブリーズの定点放送とかあるし文明の利器はすげえや。マルッコ産駒で青葉賞に挑む高橋騎手のSSを書こうとしたんだけど自分の文章力と競馬知識のなさに絶望してしまった。サンクルー大賞、後の展開を知っているとコメント欄の「勝ったな、風呂入ってくる」という空気が笑えてくる。黄金の血統、大舞台。何も起きないはずがなく...
12ハロンのチクショー道 11F:TYPE=BLACK-1 感想
- 2021/12/10
- 16:00
11F:TYPE=BLACK-1中の人が日本のレースに慣れ過ぎた弊害が出てしまったサンクルー大賞。しかし、そう考えると係員などの反応を察知して好スタートを切れるマルッコと張り合えるダイランドウはやべえな。シャンティイ競馬場の10メートルの高低差、たいようのマキバオーだと2400mでも日本の3000mくらいあると言われてたな。ネジュセルクルとの同一性に思いを馳せるクリス。一般的な視点だと「セルクルとは違うから同一視するなよ!」...
12ハロンのチクショー道 11F:TYPE=BLACK-2 感想
- 2021/12/11
- 16:00
11F:TYPE=BLACK-2名前自体は最初から出てきたミーシャ。最近更新された閑話道の最新話も読んだ後だと本当辛い。そんな悲しみを分かっているからこそ「彼」は帰ってきたのかもしれない。セルクルと同じ牧場、同じオーナー、同じ騎手のサンダーズもドラマ。セルゲイさんもクリスが復帰したタイミングで騎手が空いた事に運命めいたものを感じたかもしれない。読者は出遅れはマルッコのせいだと知ってるしクリスの頑張りも分かってるけ...
12ハロンのチクショー道 11F:TYPE=BLACK-3 感想
- 2021/12/12
- 16:00
11F:TYPE=BLACK-3競馬に詳しい人間には「フォワ賞を勝ってもな……」となりかねない所を対セヴンスターズ用の予行練習に強豪が集まったという設定にして盛り上げる作者の演出力よ。カウマスの娘もマルッコ推し、グッドルッキングホースなんだろうな。テイオーの子孫だしね。この作品の数年後にフォワ賞を逃げ切って勝つ日本馬が現れるとはね。ディープボンドとリュージには頑張ってほしい。「我々は堂々と勝つためにきました。こそこ...
12ハロンのチクショー道 立ち読み公開
- 2021/12/12
- 23:00
https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824000668&vid=&cat=NVL&swrd=各章のタイトルと一緒に鞍上を紹介してるのがお洒落。「彼らの見た流星」までか。売れ行き次第では凱旋門賞までの2巻、4歳有馬記念までの3巻が続刊されるという事かな?>予後った馬にいちいち泣いてたら切りねーだろ。こっちが引くほどドライにいけよ。セルクル以外にはドライだったんだよな、クリスもとい...
12ハロンのチクショー道 12F:夢のつづき-1 感想
- 2021/12/13
- 16:00
12F:夢のつづき-1自分が打った鞭が相棒の命を奪ったトラウマはそう簡単には克服出来ないよね。その苦しみこそ絆の裏返しではあるんだけど。ケイコさんが良い女すぎるんだよな。貞晴との馴れ初めが気になる。>――綺麗になったね。あんまりにも綺麗になったものだから、中々気付けなかったよ海岸でのクリスとの再会もそうだけどこういうのは涙腺に来る。マルッコにはミーシャの心を救ってやってほしい。...
12ハロンのチクショー道 12F:夢のつづき-2 感想
- 2021/12/14
- 16:00
12F:夢のつづき-2日本馬が海外の大レースで一番人気なんて数十年前なら考えられない事なので吉沢会長にとっては感無量だろうな。愛チャンピオンSを兄弟でワンツーとか歴史的快挙すぎる。でもラビットに2着を許すとか甘く見すぎだよ。まあ、欧州の競馬だと逃げはあんまりやらないって話は聞くね。途中までは隊列を作るのが普通とかなんとか。欧州勢からするとセヴンスターズだけでも手一杯なのに日本からヤバいのが二頭も来ててんや...
12ハロンのチクショー道 12F:夢のつづき-3 感想
- 2021/12/15
- 16:00
12F:夢のつづき-3婚約者がいるのに同僚に色目を使われるって大変だな。実家の財産目当てなのか、隣の芝は青く見えるというやつなのか(恋人がいる人間に対しては「付き合いたくなる長所があるんだろう」という先入観が働く、らしい)マイルの強豪を投入してまでセヴンスターズにオペラオーシフトを敷くつもりのフランス勢。欧州三冠を達成したラムタラがカルティエ賞で年度代表馬になれなかったのはドバイへの反発があったからだな...
12ハロンのチクショー道 12F:夢のつづき-4 感想
- 2021/12/16
- 16:00
12F:夢のつづき-4>凱旋門賞。>本競走はクラシックディスタンスで競われる。>日本では2400mとして表記され、競馬発祥の地、英国では12F、12ハロンと表される。>ロンシャンの地で頂点を決める12ハロンの戦い。>現代に於いても尚、国際的名声を集める、欧州競馬の最高峰である。ここでタイトルを彷彿とさせる地の文はゾクッとする。世界最強が集った最高の舞台に自分の愛馬が参戦する。これに興奮しないホースマンはいない。中川...
12ハロンのチクショー道 12F:夢のつづき-5 感想
- 2021/12/17
- 16:00
12F:夢のつづき-5エピローグ:誰かの畜生道100mぽっちで息が入るセヴンスターズはマジで化け物。並ばれるとソラを使うのが唯一の弱点だけど本質的には競走馬向きではないのかな。並外れたスペックでゴリ押ししてるだけで。並ばれたり抜かれると闘志が燃え上がるマルッコとは対照的。フランス勢の妨害もクリスの小細工も捩じ伏せるセヴンスターズを見てると殿下もそりゃ溺愛するし、凱旋門賞3連覇という偉業を達成して競馬史に名前を...
12ハロンのチクショー道 番外編:そして魔王は西より来る-1 感想
- 2021/12/18
- 16:00
番外編:そして魔王は西より来る-1以前ちょっと触れられてたスティールソードの天皇賞(春)淀の坂の下りで仕掛けたのは菊花賞の時の経験が生きたね。日本最強格のクエスフォールヴを倒して戴冠、クラシックから追ってたファンからしたらたまらんだろうな。今はまだ名前だけ登場のナミちゃん。春天の反省会、主観の騎乗と客観のVTRでは当然見えるものが違うだろうけど、逃げ馬が勝ったレースとか後で見返すと「なんでそこで仕掛けな...
12ハロンのチクショー道 番外編:そして魔王は西より来る-2 感想
- 2021/12/19
- 16:00
番外編:そして魔王は西より来る-2マルッコとは正反対、優れた血統、優れた設備で育てられた竹一族の執念の結実、アラシ君ことストームライダー。そんなライダーに訪れる苦難の時。実はダービーまでは死力を出さなくても勝てるせいで息を入れるのが致命的にヘタクソだった。格闘漫画に時々出てくる、武術は使えないけど生来のフィジカルで圧倒するキャラみたいだ。小箕灘センセイは同期さえいなければマルッコが命を削る事もなかっ...